上海の空港、どちらが便利?浦東国際空港と虹橋国際空港のアクセス比較!
中国・上海には『浦東(プードン)国際空港』と『虹橋(ホンチャオ)国際空港』の2つの空港があります。
上海市の中心部を挟み、東西に大きく分かれた2つの空港を東京の空港で例えると、虹橋を「上海の羽田空港」、浦東を「上海の成田空港」とイメージすると近いかもしれません。
今回は、浦東空港と虹橋空港を、上海市内へのアクセスの面から比較してご紹介します。
目次
1、浦東国際空港から上海市内へのアクセス方法
羽田空港の一部の便を除き、日本から上海旅行に行くとき主に利用するのが「上海浦東国際空港」です。
上海の中心地(上海駅)までは直線距離で35kmと若干離れた位置にありますが、市内まで最速8分で到着するリニアモーターカーをはじめ、アクセス手段は充実しています。
1-1.リニアモーターカー(上海トランスラピッド)
浦東空港と「龍陽路(ロンヤンルー)」駅を世界最速の時速430kmで結ぶリニアモーターカー、上海トランスラビット。
空港の駅はJALと中国東方航空などが到着する第1ターミナルと、ANA・上海航空・中国国際航空などが到着する第2ターミナルを繋ぐ中央通路にあります。
※航空会社のターミナルは変更になる場合があります。
和製英語のリニアモーターカーではなく、「磁浮 MEGLEV」と表示のある案内板を目印に移動しましょう。
リニアの到着する龍陽路駅は、上海の中心部から少し離れています。
市内中心部へ移動するなら、地下鉄やタクシーへ乗り換えましょう。龍陽路駅から人民広場駅は地下鉄2号線で約18分です。
・地下鉄2号線の龍陽路駅まで:最速8分(通勤時間帯は徐行運転になります。)
・料金:50元(約1,100円)
※切符売り場で当日の航空券半券を見せると、2割引でチケットを購入できます。
1-2.地下鉄
第1、第2ターミナル連結通路の中心部にある浦東国際空港駅は、上海を東から西へと横断する地下鉄2号線が乗り入れています。
運行間隔も5分~10分と短く、電車が遅れることもほとんどありません。
日本の地下鉄と同じ感覚で利用できるので、はじめての上海旅行でもオススメできる交通手段です。
「広蘭路(グァンランルー)駅」より先に行く場合、車両入れ替えのため乗り換えが必要になります。
通勤ラッシュの時間帯は、空港から広蘭路駅まで車内が大変混雑するため、リニアの利用も検討しましょう。
・上海市内中心部(人民広場)まで:約60分~70分
・料金:7元(約150円)。
1-3.タクシー
浦東空港のタクシー乗り場は第1、第2ターミナル共に到着ロビーの出口付近にあるため、見つけるのも簡単です。
空港から直接中心部に向かうなら、タクシーで移動したほうが早いケースも多いでしょう。
空港周辺には、無許可で営業する個人タクシー、いわゆる白タクも多いので注意が必要です。
上海のタクシーは、車体の色で会社の名前がわかります。
上海旅行ビギナーなら、個人・中小が使用する赤かエンジ色のタクシーは避けた方が無難です。
・上海市内中心部(人民広場)まで:約40分~60分
・料金:150元~250元(約3,300円~5,400円)。※23:00~05:00は30%割増になります。
上海ディズニーランドに行く方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
浦東空港から上海ディズニーに行くなら何が便利?
地下鉄vsタクシー徹底分析!!|
1-4.エアポートバス
タクシーやリニアに比べて格安の運賃で移動できるエアポートバス。
バスの終点周辺に滞在予定のホテルがあれば便利ですが、途中のバス停で下車するためには、目的地周辺の土地勘や、多少の語学力が必要になります。
どちらかといえばガイドのいるツアー旅行や、上海旅行のリピーター向きの選択肢といえるでしょう。
・上海市内中心部(人民広場)まで:約60分
・料金:約30元(約700円)(※路線によって異なる)
1-5.相乗りマイクロバス『EGOBUS』
2016年から、浦東空港と外資系ホテル間をつなぐ乗り合いバス「EGOBUS(易久巴士)」の運行がはじまりました。上海市内の主要エリアを運行しています。
少し値は張りますが、そのぶん車内Wi-Fiや、ミネラルウォーターの配布などサービスも充実。
英語が少し話せるという方なら、是非活用したい便利な相乗りバスです。
・上海市内中心部(人民広場)まで:約60分
・料金:68元(約1,500円)
2、虹橋(ホンチャオ)国際空港から上海市内のアクセス
上海の旧市街地の西郊にある上海虹橋国際空港。
2017年春にターミナルの改装工事も完了し、より快適な空港へと生まれ変わりました。
国内線がメインとなる空港ですが、日本から羽田空港の定期便も就航しています。
上海の中心部に近く、日系企業の集まる虹橋・古北エリアに隣接しているため、関東から上海への出張で利用するビジネスマンの多い空港です。
日本領事館がある古北新区は海外の居留者の多い高級住宅地として知られ、日本の食材を扱うスーパーや和食レストランも揃っています。
2-1.タクシー
羽田発の国際線が到着する第1ターミナルは、市内中心部や主要観光地に向かうエアポートバスの発着はありません。
上海駅や人民広場駅へ向かう場合は、乗り換え無しで直行できるタクシーが便利です。
1階到着ターミナルを出た正面に、タクシー乗り場が整備されています。
・上海市内中心部(人民広場)まで:約30分
・料金:40元~60元(約900円~1,300円)。※23:00~05:00は30%割増になります。
2-2.地下鉄
第1ターミナルは、南京東路、豫園、新天地など定番観光スポットを通過する地下鉄10号線の「虹橋1号站楼」駅が乗り入れています。
駅は1F到着ロビーの右側、3番出口を出てから徒歩約5分。案内板には日本語の表記もあります。
人民広場駅、上海駅や浦東国際空港へ地下鉄2号線を利用するなら、主に中国国内線の就航する第2ターミナルまで移動が必要です。
第2ターミナルまで無料シャトルバスも運行していますが、1時間に1本と若干不便なのが難点です。
隣の「虹橋2号航站楼」駅まで移動してから改札を出て、地下鉄2号線に乗り換えましょう。
・上海市内中心部(人民広場)まで:約30分~50分
・料金:4~5元(約90円~110円)
3、まとめ
いかがでしたか?
多くの国際便が乗り入れる浦東空港は、荷物検査や出国検査が混み合うと予想以上に時間がかかることも。
お帰りの便は、余裕を持って出発時刻の3時間前には空港へ到着しておくことをオススメします。
上海の空港は、フリーwifiが利用できますが、google系のサービスは繋がりません。
普段から旅行中のアクセスを現地で調べるクセがついている方は、注意が必要です。
空港から市内へのアクセスは、上海に到着してすぐ必要になる情報です。
今回ご紹介したアクセス情報をブックマークして、ぜひあなたの楽しい上海旅行のはじまりにお役立てくださいね。
※記載のレートは2024年10月現在のものとなります。
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