沖縄で身近な存在!シーサーの不思議に迫ってみよう
沖縄では、民家の屋根の上や観光スポットなどで、獅子のような姿をした「シーサー」を数多く見かけます。シーサーは本土で見かける狛犬のように、険しい表情をしていることが多いですが、中には、ユーモアたっぷりのシーサーを見かけることもあります。
そもそも、シーサーとはどのような意味で、どのような由来を持っているのでしょうか。そして、シーサーには雄と雌の区別があるのでしょうか。シーサーの不思議に迫ってみましょう。
画像引用元:写真AC
シーサーの由来が知りたい!
シーサーとは「獅子」を意味しており、獅子を沖縄の言葉で表現したものです。実際に、シーサーの姿や表情を見ると、獅子をモチーフにしていることが感じられます。
シーサーは家の屋根やビルの門などで見かけることが多く、魔除けとして用いられることが多いです。そこで、シーサーが魔除けとして用いられるようになったルーツについて見ていきましょう。
昔々からの言い伝えによると、沖縄のとある地域では、火事が幾度も発生し、人々は困り果てていました。困り果てた人々は、これ以上火事が起きないようにと、風水師に相談しました。
風水師は、火事が幾度も起きる原因は八重瀬岳にあるとして、獅子の像をつくり、八重瀬岳の方向に向けて置くよう、人々に助言しました。人々は風水師の助言通りに獅子の像を設置したところ、火事は起きなくなったと言われています。
この言い伝えが、シーサーが魔除けとして用いられている由来です。
なお、八重瀬町には、最古のシーサーである「富盛の石彫大獅子(ともりのいしぼりうふじし)がありますが、このシーサーは、昔々、火事を防ぐためにつくられたものであると伝えられています。
富盛の石彫大獅子
住所:沖縄県島尻郡八重瀬町富盛
アクセス:那覇空港より車で約35分
シーサーには、雄と雌の違いがあるの?
魔除けの効果があるとして知られるシーサーですが、シーサーには雄と雌の違いがあるのでしょうか。
一説によると、口が開いているシーサーが雄、口を閉じているシーサーが雌とされています。また、シーサーは狛犬と同様、一対で置かれることが多いですが、雄のシーサーが向かって右側に、雌のシーサーが向かって左側に置かれます。
なお、シーサーの雄と雌の区別のしかたはあくまでも一説であり、必ずしも、口が開いていれば雄、口が閉じていれば雌とは限らないようです。
シーサーはどんなところに置いてあるの?
それでは、シーサーはどこで見かけることができるのでしょうか。
一般的には、民家の屋根の上に置かれることが多いです。また、ビルやマンションなどでは、門などに設置されることが多いです。民家の屋根の上には一体のみで置かれることがほとんどですが、ビルの門の場合は、一対で置かれることが多いです。
そのほか、観光スポットでもシーサーを見かけることが多いです。有名なのは、国際通りに設置されているシーサーです。国際通りは沖縄の繁華街ということもあり、見たことがある方は多いのではないでしょうか。
さらに、シーサーは商店街やお店の前にも置かれています。お店の前に置かれているシーサーは、楽しそうな雰囲気を出すためか、にこやかな表情をしていることもあります。見ている側としても、思わず心が和むことでしょう。またシーサーは手作り体験、お土産で持ち帰ることも出来ます。
沖縄を訪れると、たくさんのシーサーを見つけることができるでしょう。険しい表情のシーサーや楽しそうな雰囲気のシーサーなど、さまざまな表情のシーサーを見つけてみませんか。
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