沖縄—フィリピン直行便就航に向け、12月調印式で調整
フィリピン運輸相が意欲
衆院議員(維新)の下地幹郎氏が11月23日、24日の両日にフィリピンを訪問し、同国のツガデ運輸相と会談した。会談には、国交省航空局の河田敦弥国際航空室長も同席した。
会談で、ツガデ氏は沖縄—フィリピン間の航空直行便の就航について意欲を示しており、年内に沖縄を訪問して、就航に向けた日比両国政府間の調印式を実施したいとの意向である。
ツガデ氏は、那覇とルソン島中部にあるクラーク空港の直行便に関し、「非常にいいアイデア」と回答した。また、ミンダナオ島ダバオへの直行便についても関心を示したという。ツガデ氏はこれらの路線で検討を進め、来年4月にも就航する方向で調整を進める考えを示した。
なお同氏は、運輸相に就任する前は、同国のクラーク特別経済区に投資する企業に対し、免税や各種優遇措置の付与などを行う政府機関「クラーク開発公社」の総裁を務めている。
日本での動き
ツガデ氏が沖縄で調印式をする考えを示していることについて、国土交通省は「しかるべく対応を検討していきたい」としている。関係者によると、石井啓一国土交通相が調印式に出席する方向で政府内の調整が始まっている。
ツガデ氏は10月末、フィリピンのドゥテルテ大統領と日本を訪問し、その際に石井国交相と会談していた。
かつては低迷
フィリピンと沖縄の直行便を巡っては、フィリピン航空が2003年に那覇—マニラ路線を開設したが、旅客数の低迷で07年8月に運航を中止している。
下地氏はフィリピン訪問期間中、フィリピン航空のバウティスタ社長、セブパシフィック航空のラオ副社長ら航空会社の幹部とも会談し、直行便就航による双方の経済発展などの可能性について説明したという。
両氏とも那覇便の就航に興味を示し、沖縄就航に向けて調査を進める考えを示してたという。バウティスタ氏は「ワーキングチームを設置し、検討したい」と回答し、ラオ氏は「運輸省と相談しながら検証したい。沖縄を訪れたい」と前向きだったという。
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