観光客も楽しめる沖縄の伝統事って
夏場のリゾートとして大人気の沖縄。南国ならではのビーチで海を満喫し、沖縄料理を食べ尽くすというのが沖縄の楽しみ方の王道ですが、せっかく行くなら、現地でしか見ることのできない伝統行事を旅行に組み入れてみましょう。
数ある沖縄の伝統行事から代表的なものをいくつかピックアップしてみました。
首里城で行われた儀式の再現
琉球王国の繁栄を今に伝える首里城。首里城では王朝時代の儀式を再現する行事が数多く催されています。
「新春の宴」は、琉球王朝時代に、元旦早朝に行われていた儀式、「朝拝御規式」(ちょうはいおきしき)を再現したもの。お正月の3日間行われ、国王夫妻や伝統舞踊を見ることができます。
「首里城祭」は、琉球王国の即位式「冊封儀式」を再現したものです。琉球王朝絵巻行列の豪華絢爛なパレードが見られる他、中国皇帝から派遣された使節団、冊封使の行列が再現されます。
「中秋の宴」は、中国皇帝から派遣された使者、冊封使をもてなした宴を再現したもの。月明かりの下で、琉球の伝統芸能が披露されます。
ハーリー
ハーリーは、爬竜(はりゅう)と書きます。毎年、旧暦5月4日(新暦6月下旬)に沖縄各地の漁港で行われる航海の安全や豊漁を祈願する神事です。鮮やかな装飾を施した伝統漁船、爬竜船(はりゅうせん)を漕いで速さを競います。
およそ600年前、南山王の弟汪応祖が中国に留学し、帰国後に彼の地で見た龍舟を造らせて競わせたのが始まりといわれています。
沖縄各地で開催されるハーリーの中でとりわけ規模の大きいのが「那覇ハーリー」。ゴールデンウィークに開催されることもあって、毎年20万人以上の観客を集めます。また、漁業が盛んな糸満のハーリーも人気があり、「糸満ハーリー」と呼ばれています。
沖縄では、ハーリーは梅雨開けと夏の到来を告げる風物詩となっているのです。
エイサー
エイサーとは、お盆(旧盆)に現世に帰ってくる祖先を迎え、そして送りだすための踊り。いわば沖縄の盆踊りです。もともと旧盆に行われていた伝統行事なのですが、現在では6月から9月まで、沖縄各地で数多くのイベントが開催されています。
沖縄では、各地域の青年会がその地域のエイサーの伝統を引き継ぎ、踊りの型を脈々と守っています。地域内の道を踊りながら練り歩くのを「道ジュネー」と呼んでいます。
現在の踊りの主流はバーランクーという太鼓を用いた「太鼓エイサー」ですが、手踊りだけのエイサーもあり、地域ごとの特色があるといいます。
エイサーの規模も様々で、青年団主催による地域エイサーから、那覇の国際通りで行われる「1万人のエイサー踊り隊」、沖縄市の「全島エイサー祭り」が有名です。
特に、「全島エイサー祭り」は、3日間で30万人もの人が訪れ、道ジュネー、青年団エイサー、創作エイサーなどが披露される一大イベントです。
大綱挽き
旧暦6月から8月(新暦の7月から9月)にかけて沖縄各地で開催されるのが大綱挽き。琉球王朝時代に行われていた那覇四町綱の伝統を受け継いだもので、五穀豊穣などを祈願するのが目的です。
中でも有名なのは、那覇大綱挽き。那覇の国際通りが大綱と大勢の人で埋め尽くされる眺めは圧巻です。用いられる綱は全長200m(ギネス認定)で総重量は実に43トンにも及びます。
1935(昭和10)年を最後に途絶えていましたが、1971(昭和46)年に那覇市の市制施行50周年の記念事業として復活しました。年々規模を拡大し、今では沖縄を代表する伝統文化行事のひとつになっています。
まとめ
盆や正月の祝い方も沖縄では本土とずいぶん違います。テレビで見たり、話を聞いたりだけでなく、自分の目で見て体験するとまた違った感動を味わえると思います。次の沖縄旅行の際は、ぜひ沖縄の伝統に触れてみましょう。
(画像は写真ACより)
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