アットホームで温かい、ハートアイランド黒島
知られざる離島、黒島
近年、人気の高まっている沖縄の離島だが一言で離島といってもその規模や知名度は様々だ。誰もが知っている石垣島や宮古島から、伊是名島や津堅島などあまり知られていない離島まで数多く存在する。今回ご紹介する黒島もあまり知られていない離島の1つだろう。
黒島は、八重山諸島の1つで石垣島から高速船でおよそ30分の場所に位置する小さな島だ。空から見るとハートの形をしているということもあり、「ハートアイランド」とも呼ばれる黒島は、外周はおよそ12.6kmで、自転車でも1時間ほどで回れてしまうほどのコンパクトさである。
人口わずか220人ほどの、とてものどかな島だ。人口は少ないが、驚くのはこの島にいる牛の数である。その数約2500頭。人口の10倍以上の牛がいるというのだから驚きだ。
牛の島
そのため、この黒島は、「牛の島」とも呼ばれている。そのほとんどが「黒毛和牛」と呼ばれる高級和牛だ。この島で育った牛が島外へ出荷され、ブランド牛になるのである。
毎年2月には「黒島牛祭り」が開催され、その日の黒島はいつも以上に牛一色となる。様々な牛料理が楽しめるほか、地元青年会の進行による参加型の競技も催され、祭りは大いに盛り上がる。祭りのクライマックスには大抽選会が行われ、その商品はなんと牛1頭という何とも興味深い祭りである。
マリンレジャーも楽しめる
周りを海に囲まれた黒島は、ダイビングやシュノーケリングを楽しむツアー客に人気だ。抜群の透明度を誇る黒島の海では、運が良ければマンタやウミガメに遭遇することもあるそうだ。
黒島を代表するビーチといえば、仲本海岸だ。このビーチは絶好のシュノーケルスポットでもある。海中でも遠くまで見通せるほど透明度の高い海では、サンゴやカラフルな熱帯魚に出会える。ただ、仲本海岸は岩場が多く、ケガをする恐れもあるので注意が必要だ。
アットホームな黒島
人口も少なく小さな黒島だが、民宿もいくつかあるため、島での宿泊も可能だ。どこの民宿もアットホームで居心地が良い。黒島には交番がないというエピソードに代表されるように、黒島の島民はみな温かくフレンドリーだ。
ブログで島の様子を発信している宿も多く、島の温度が直に伝わってくる。宿泊すれば、無料のレンタサイクルのサービスや、泡盛が飲み放題という宿などもあり、夜には満天の星が見られるという特典もつく。
あまりの居心地の良さに、黒島に移住をしてしまう人も中にはいる。小さい島ということもあり、仕事を見つけるのは大変かもしれないが、美しい海や産卵に訪れるウミガメ、そして温かい島民たちに囲まれての生活は、何物にも変えがたい素晴らしい体験になるだろう。
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- ホワイト・ベアーファミリー編集部こちらのコラムはホワイト・ベアーファミリー編集部スタッフや旅行商品の企画担当者、カスタマーサポートメンバーがセレクトした、気になる旅行情報や旅行に関連するお役立ち情報、観光地情報等を厳選してお届けしております!
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