西表島の人気No.1ツアー「マリユドゥ&カンピレーの滝へ ジャングルを歩こう」をレポート!
'日本最後の秘境'といわれる西表島では、さまざまなアクティビティが充実! 前々回の記事では、マングローブが生い茂る川をクルーズしながらめぐる「ホテルニラカナイ西表島」のクーラ川カヤック&トレッキングツアー、前回の記事 では夜行性の珍しい動物や、島固有の植物などに出会える同ホテルの「夜のジャングル探検」をご紹介しました。
そして今回は、常時30種類以上のアクティビティを開催する「ホテルニラカナイ西表島」のツアーの中でも、人気No.1を誇る「マリユドゥ&カンピレーの滝へ ジャングルを歩こう」に参加してきました!
目次
マリユドゥ&カンピレーの滝って?
(引用元:https://nirakanai-iriomotejima.jp/iriomoteisland/)沖縄県の中では本島に次いで2番目に大きな西表島は、島の約9割がジャングル。貴重な動植物を保護する観点から幹線道路は島の一部しか開通しておらず、船やトレッキングでしか立ち入ることができないエリアがたくさんあります。
マリユドゥの滝とカンピレーの滝も、車で行くことはできません。沖縄県最長の浦内川の河口から遊覧船に乗ってジャングルの入口にアクセスし、そこからトレッキングするとたどり着くことができます。
ツアーは寄り道せずに歩けば往復3時間でめぐることができ、遊覧船でのクルーズ+歩きやすい山道のトレッキングのため、初心者でも安心の内容。今回のツアーはガイドさんが丁寧に案内してくれるため、所要時間約5時間30分となっています。
初心者でもラクラクのコースで安心! 装備はレンタルしてくれるので手ぶらでOK
ツアーは毎日10:10~15:40の時間で開催。料金にはお弁当、お茶500ml、リュック(非防水)、長靴、カッパ(雨天時)、タオルが含まれているため、山を歩きやすい長袖&長ズボンの服装さえ準備すればOKです。
準備ができたらツアー参加者とともに、車で出発します。
遊覧船でリアルジャングルクルーズ体験
ホテルから車で10分ほど走ると、浦内川河口にある船着き場に到着。こちらから遊覧船に乗り、上流の船着き場・ジャングルの入口に向かいます!
ジャングルの入口までは、遊覧船で所要時間30分ほど。船頭さんはガイドも兼ねており、片道約8kmの道中、マングローブをはじめとした西表島の希少な動植物や生態系について、うんちくを交えて紹介してくれます。
出発するとすぐに、川の両脇にマングローブの原生林が出現! 沖縄県最長の浦内川では、西表島に生い茂るマングローブ7種のうち、3種を見ることができます。
こちらはヤエヤマヒルギというマングローブ。塩分に強いことから、海に近い川の河口付近や、海岸付近に生息していることが多いのだそう。
こちらはオヒルギというマングローブ。人の膝のようにカクカク折れ曲がった根っこが、地面からボコボコ出現している「屈曲膝根(くっきょくしっこん)」が特徴的です。
遊覧の途中には、わずか50年ほど前まで人が住んでいたという、稲葉集落の跡地にも接近。ガイドさんの解説によると、今でもそこに上陸すると、瓶やガラスなど、人が住んでいた形跡を見つけることができるのだそう。
遊覧船を降りたら、いよいよトレッキングスタート!
遊覧船で浦内川上流の船着き場に着いたら、片道約2.2km、高低差約80mのジャングルを歩いてマリユドゥの滝とカンピレーの滝を目指します。
歩き始めてすぐに、木の上にある大きな巣を発見! 「スズメバチの巣!?」と、参加者たちは驚きを隠せない様子でしたが、ガイドさんによると、シロアリが作り上げた巣とのこと。全長30cmほどあり、これだけ大きく立派なアリの巣は珍しいのだそう。幸先のいいスタートです!
西表島は水が豊かなため、山道には川や小さな滝などがたくさんあります。
青々とした緑の中に、清らかな川のせせらぎが聞こえてきます。
空気もみずみずしく澄んでいて、身も心も癒されます。
ガイドさんが丁寧にレクチャー! 珍しい動植物について知る☆
ジャングルを進んでいくと、熱帯ならではの植物がたくさん! しかし、西表島初心者にとっては、わからないものだらけです。
このツアーでは、専属のガイドさんが丁寧に、西表島ならではの珍しい動植物についてレクチャーしてくれるので、初めての人でも楽しめます。わからないことも質問すると答えてくださるので、探検のしがいがありますね。
たとえばこの大木は、オキナワウラジロガシというブナ科コナラ属の常緑高木。日本一大きなドングリを実らせるのだそう。
こちらは木の幹に直接実がなる、ギランイヌビワという常緑高木。熱帯の植物は、このように実を幹からつける種類が多いのだとか。イチジクみたいな甘い香りで、虫たちを誘っているようです。
根っこの形に驚き! 神秘の木「サキシマスオウノキ」
そして一番びっくりしたのが、根っこが板状になり、グネグネと曲がりくねっているサキシマスオウノキ。熱帯や亜熱帯に生息する木で、国の天然記念物にも指定されているそう。
この根っこは「板根(ばんこん)」といい、土壌が浅い土地でも木を支えられるように根っこが進化したといわれています。なんとも神秘的......!
可愛らしいトカゲたちにもたくさん遭遇!
雨上がりだったこともあり、道中ではたくさんのトカゲたちに出会いました。
真緑のものから、茶色っぽいもの、目の大きなものや、つぶらな瞳のものまで、いろいろな種類のトカゲたちを見ることができました。
リュウキュウイノシシの足跡も発見!
また、トレッキングの途中では、沖縄地方にしか生息しないといわれるリュウキュウイノシシの足跡も発見!
本島に生息するニホンイノシシに比べて小型だそうで、足跡も少し小さく、可愛らしいサイズでした。
ついにマリユドゥの滝に到着!
ガイドさんの解説を聞きながら、のんびり1時間半ほどトレッキングすると、ついにマリユドゥの滝が見える展望台に到着!
マリユドゥのマリは「丸い」、ユドゥは「淀み」という意味。日本の滝百選にも選ばれているというだけあり、その姿は壮大です。浦内川遊歩道にある展望台からの眺めは絶景! 雨が降った次の日ということもあり、水の量が多めで迫力満点&自然のパワーをいただける滝だと感じました。
マリユドゥの滝から徒歩15分! 次なる目的地はカンピレーの滝♪
マリユドゥの滝が見える展望台から、さらに15分ほど歩くとカンピレーの滝に到着。
カンピレーとは「神の座」を意味するそう。その名の通り、水の落下が激しく迫力がある滝というよりは、雄大で荘厳な滝といった感じ。
全長約200mにわたってゆるやかな傾斜がいくつも続き、ひとつひとつの落差は小さいのですが、一番上から下までの滝の高低差は沖縄最大の約20mを誇ります。
カンピレーの滝に到着したら、待ちに待ったランチタイム! カンピレーの滝を大パノラマで眺められる、岩場でお弁当をいただきました。
ホテルで用意してくださったお弁当は、から揚げやミートボール、フルーツなどのほか、ごはんの上に豚肉の炒め物ものっていて、ボリューム満点! 山登り後の疲れた体に、エネルギーがチャージされていきます。
お昼ご飯を食べたら来た道を通って、遊覧船に乗って浦内川河口まで戻っていきます。行きは初めてのトレッキングで緊張していましたが、帰りは慣れてきたのかスイスイ歩くことができました。大地のパワーを全身に浴びて、気持ちのいい疲労感でツアーを終えました。
遊覧船クルーズとトレッキングがセットになって、西表島の魅力を存分に楽しめるこちらのツアー。初心者でも気軽に参加できるので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
時間:10:10~15:40(所要約5時間30分)
催行人数:●名~
対象年齢:3歳以上
料金:大人¥8,700 子ども¥6,500 幼児¥3,300(お弁当、お茶、リュック(非防水)、カッパ(雨天時)、タオル付き)
集合場所:沖縄県八重山郡竹富町字上原2-2ホテルニラカナイ西表島
予約方法:電話0980-85-7011(ホテルアクティビティデスク)にて、10:00~16:00の間に受付
URL:https://nirakanai-iriomotejima.jp/activity/
その他:山を歩きやすい服装、長袖長ズボン推奨
ライター:なか りほ
協力:沖縄県・(一財)沖縄観光コンベンションビューロー
この記事を書いた人
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