沖縄の原風景が残る竹富島!星砂を探す旅
石垣島からさらに高速船で10分。1周約9km、人口356人(2018年1月31日時点)の小島が竹富島です。町の中をのんびりと水牛車が歩くようなスピードで、島の時間も流れているような感覚さえ覚えるほど、日常生活と隔絶されたくつろぎを味わうことができます。
美しさは世界屈指 竹富島の海の魅力
そんな竹富島の大きな魅力は美しい海です。エメラルドグリーンに透き通った海は、世界屈指の美しさとも言われていて、島の西側にあるコンドイビーチは、観光客の中でも人気の高い海です。
また、コンドイビーチに隣接するカイジ浜は、沖縄のお土産として人気の高い星砂に出合える海岸です。手のひらに砂を乗せ、星や太陽など、かわいらしい形の砂を探す観光客の姿も見られます。
ここでは竹富島の美しい海やビーチ、さらに星砂の浜の魅力をご紹介します。
コンドイビーチ
エメラルドグリーンの透き通った海と真っ白な砂浜のコントラストが美しいコンドイビーチは、竹富東港から自転車で15分弱、水牛車などの歩く集落からは自転車で10分弱、島の西側に位置します。
遠浅のため、シュノーケリングには不向きですが、穏やかな海のため、小さな子どもから海水浴を楽しむことができます。海水浴が楽しめる季節には、家族連れも多く、この海を訪れます。
コンドイビーチは例年、3月の下旬から10月の中旬頃まで海水浴を楽しむことができます。日本で最も海開きが早いと言われ、遊泳期間も沖縄県の中でも長いほうになります。特に3月下旬からゴールデンウィーク頃の梅雨に入るまでの季節は「うりずん」と呼ばれ、一足早く、初夏の海を味わうことができます。
ビーチには、シャワーやトイレ、5台分の駐車場がありますが、夏季にはスウィーツを味わえるパーラーもオープンします。
カイジ浜(星砂の浜)
コンドイビーチに隣接し、竹富島の南西に位置するカイジ浜も、竹富島の美しい海を望める場所です。カイジ浜は潮の流れが速いため、海水浴を楽しむことはできないのですが、その分、木陰から海をぼんやり眺めたり、星砂を探したり、のんびりと過ごすことができます。
カイジ浜は別名・星砂の浜と呼ばれ、星の形をしたかわいらしい白砂を手に取って探す人が多く見られます。また、星の形の砂だけでなく、真ん中が丸く、外側にたくさんのギザギザがついた太陽の砂もあり、幸運をもたらす砂として、土産物店などでも星の砂の小瓶が売られています。
幸運を呼ぶとして知られる一方、竹富島には昔から、星の砂は、海に棲む大蛇に食べられてしまった、星の子どもの骨だという、怖い言い伝えがありました。
実は、この星の砂の正体は、有孔虫(ゆうこうちゅう)という単細胞生物の遺骸です。真っ白な砂浜は、有孔虫の遺骸が堆積してできたもので、石が風化し、削られたものではありません。また、星の形をしているのはカルカリナという有孔虫の遺骸、太陽の形をしているのはバキュロジプナスという有孔虫の遺骸です。
西桟橋
コンドイビーチの北側、集落の西側にある西桟橋は、遠浅の美しい海を挟んで、晴れた日には西表島を眺めることのできる絶景スポットです。
同時に、夕日の美しさでも知られています。天候や雲のかかり方によって印象が異なり、雲のすき間から夕日がカーテンのように差し込む様子や、昼のオレンジと夜の紫と絶妙に溶け込む様子など、同じ場所なのに異なる場所にいるような錯覚さえ覚えます。
西桟橋は、1938年、西表島に渡るための桟橋として、島民によって造られたものです。そして戦後から1970年頃までは、竹富島の人達が水稲耕作をするため、この桟橋から西表島に通っていたそうです。
その後、桟橋は1971年に使われなくなり、現在は夕日を眺める観光名所として定着したほか、2005年には国の登録有形文化財としても指定されました。
様々な表情を見せる竹富島の海
美しい海、真っ白な砂浜、星や太陽の形をした星砂、そして西桟橋から眺める夕焼け。小さな島の海には、色とりどりの楽しみ方があります。竹富島を訪れたら、島の海と空の見せる様々な表情に出会い、楽しみたいものです。
(画像は写真ACより)
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