同じ沖縄でも、本島と石垣島の異なるところ!
沖縄を旅行しようと思い立ったとき、多くの人が思い浮かべるのは「沖縄本島」ではないでしょうか。しかし、沖縄は360以上の島からなっており、必ずしも沖縄本島のイメージが沖縄全体を映し出しているのではないのです。
特に違いが鮮明なのが、沖縄本島と石垣島。本島の中心都市 那覇市と石垣島は、約410km離れており、本州にその距離を当てはめると、東京~大阪間に相当するのです。一方で、お隣の台湾からは270km程度の距離。
距離的な要件と、海を隔てた「島」であることから、両島の違いが鮮明となっています。それでは、沖縄本島と石垣島の違いをご紹介いたします。
アメリカか台湾か
島に元来あった独自の文化に加えて、各島に影響を与えた海外の国が異なります。
沖縄本島は、琉球王国があった歴史的背景に加えて、戦後アメリカ軍が占領し、今も尚アメリカ軍基地があることから、伝統的な琉球文化とアメリカ文化が融合した生活文化が根付いています。一方石垣島は、地理的に台湾の方が近いため、台湾からの影響を色濃く受けています。
具体的には、沖縄本島ではアメリカンなファーストフードが気軽に食べられますが、石垣島では本格的な中華料理がお手頃な価格で食べることができる、といった違いがあります。
同じ「ソーキそば」でも違いがある
外国から来た食べ物の他にも、島独自の食文化の違いもあります。「ソーキそば」を例に挙げると、沖縄本島では平らな麺に香辛料の「コーレーグース」を入れるのが一般的。石垣島では、細い麺に「ヒバーチ」を入れています。
その他にも、石垣島を中心とする八重山諸島では、リュウキュウイノシシやヤシガニを食べることもあります。ただし、希少な資源であるため流通量は少なめです。
方言が異なる
「めんそーれ」と言えば、沖縄の方言で「いらっしゃい」という意味で、沖縄に行けば、空港やお店で出迎えてくれる際に多く聞かれる言葉であり、沖縄以外の沖縄料理店でも聞かれることから、知っている人も多いかと思います。
しかし、「めんそーれ」は沖縄本島の方言であって、沖縄全体で使われている方言ではないのです。石垣島を含む八重山諸島では「おーりとーり」が「いらっしゃい」という言葉にあたるのです。
また八重山諸島の各島によっても方言は異なっています。島ごとに独自の文化があるのも、とても興味深いです。
コンビニ勢力図が異なる
どのコンビニのシェアが多いか。地域性を色濃く反映する要素の1つでもあります。
コンビニ業界最大手のセブンイレブンは、日本で唯一沖縄県に出店していないことでも有名でした。昨年セブンイレブンが、2018年に沖縄第1号店を出店することを目指すことでニュースになったほどです。
沖縄本島では、ファミリーマートが一大勢力です。他にも、ローソンやココストアが存在しています。石垣島では、ココストアのみが出店しています。
主要新聞が違う
各島で多く読まれている新聞も、沖縄本島と石垣島を含む八重山諸島で違いがあります。石垣島を含む八重山諸島では、「八重山毎日新聞」と「八重山日報」という2つの地元紙があります。
沖縄本島では、地元紙である「琉球新報」と「沖縄タイムス」が90%以上の購読シェアを占めているといるため、2紙の独占状態です。全国紙をほとんど読んでいない人も多い一方で、地元紙の2紙を併読するとの声も聞かれます。
島独自の文化を楽しもう
沖縄の中でも、全く異なる文化が存在する沖縄本島と石垣島。特に、沖縄本島を一度でも訪れたことがある人が、石垣島を訪れたら、違いを楽しめることでしょう。沖縄旅行を検討する際は、石垣島への観光も選択肢の1つに入れてみてはいかがでしょうか。
(画像はPixabayより)
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