コラムード迫力の沖縄伝統のエイサーに感動する3日間
伝統芸能エイサー
沖縄の伝統芸能であるエイサー。聞いたことのある方も多いだろう。昨今の沖縄ブームもあり、沖縄の文化や祭りなどにも注目が集まっており、エイサーも沖縄を代表する文化として全国各地で催しも開かれている。
エイサーとは、本土の盆踊りにあたる伝統的な踊りである。もともと中国からの影響を大きく受けている沖縄は、旧暦を重んじる風習が色濃く残っており、お盆も旧暦で先祖の供養をする。
沖縄で「ウークイ」と呼ばれる旧歴の7月15日に各集落で家内安全・無病息災などの願いを思いを込めて、青年男女がエイサーの踊りを披露する習わしだ。
エイサーの歴史
エイサーの歴史は古く、1603年に当時琉球王国だった沖縄に浄土宗が伝わり、その儀式の一環として葬儀や法事の際に念仏歌を歌って先祖の霊を供養するという形がエイサーの原型だと言われている。
その後、昭和に入ってエンターテイメント色が強くなり、1956年に始まった「全島エイサーコンクール」では、より一層衣装や振り付けに工夫を凝らした創作エイサーが踊られるようになった。
沖縄全島エイサーまつり
その「全島エイサーコンクール」が現在では、「沖縄全島エイサーまつり」として毎年旧盆開けの週末に開催される一大イベントとなっている。沖縄各地からはもちろん、全国の姉妹都市や協賛団体からもゲストが多数参加する、沖縄で最大のエイサー祭りだ。
「道ジュネー(みちじゅねー)」
祭りは3日間に渡って行われ、初日の金曜日には沖縄市にあるゲート通りで「道ジュネー」が行われる。道ジュネーとは、通りを踊りながら練り歩くスタイルのエイサーの事である。お盆のシーズンになると、沖縄各地でこの道ジュネーが行われる。道を練り歩くエイサーは、一種のパレードのようで観光客にも人気が高い。
エイサー演舞
そして2日目の土曜日には、沖縄市内の青年会による「沖縄市青年まつり」が、最終日の日曜日には、県内各地から選抜された団体のエイサー演舞が披露され、祭りは1番の山場を迎える。独特の音楽と太鼓の音に合わせて踊る、一糸乱れぬその姿はまさに勇壮で、鳥肌が立つほどの感動を覚える。
2016年に行われた全島エイサーまつりでは、3日間で観客数は延べ30万人にもおよび、祭りの盛り上がりを物語っている。
夜も楽しめるエイサーナイト
「エイサーのまち宣言」を行った沖縄市では、6月13日から全島エイサーまつりが行われる旧盆までの毎週末、エイサーを楽しむことができる。週末の夜に行われるイベントは、「エイサーナイト」と呼ばれ、毎回3~6つの青年団が演舞を披露する。
3日間にわたり行われるエイサーまつりだが、やはり最終日の盛り上がりは筆舌に尽くしがたい。沖縄各地から選抜された団体のみが演舞を披露できるということもあり、各地の青年会ではこの祭りへの参加は一種のステータスとなっている。
感動のフィナーレ
そして、すべての演舞が終了した後のフィナーレには、観客も参加し会場が一体となって踊るカチャーシー(沖縄伝統の手踊り)が行われ、盛り上がりは最高潮に達する。花火も打ち上げられ、会場は大いに盛り上がる。
全島エイサーまつりは沖縄市コザ運動場で行われるのだが、同運動場のサブグラウンドでは同時に「ビアフェスト」も開催され、祭りの賑わいに花を添える。
2017年のエイサーまつりは、9月15日(金)、16(土)、17(日)の3日間に渡って行われる予定だ。エイサーを肌で感じてみたいという方は是非足を運んでみて欲しい。
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