沖縄ならではの伝統行事ってどんなものがあるの?
沖縄には今も伝統の祭りが残る
農耕社会である沖縄は、旧暦や中国から伝わった二十四節気によって、日々の生活をしていたことから、今も神事や祭祀はこの暦に合わせて行っています。神様と共に生き、暮らす沖縄の伝統行事を詳しくご紹介します。
沖縄で今も続く伝統行事
沖縄に行くならぜひ見たいお祭りがこちら。
○ハーリー
中国から琉球王朝に今からやく600年前に伝わったとされるハーリーは、鮮やかな装飾がほどこされた爬龍船に乗り込み、その速さを競うものです。航海安全や豊漁を願い行われるハーリーは、沖縄本島だけでなく離島などでも盛んに行われています。
5月から8月にかけて、行われるハーリーは内容も様々。もっとも大規模なのがGW中に行われる「那覇ハーリー」で、多くの人が集まります。旧暦5月に行われる糸満ハーレーは、ウミンチュと信仰の強い結びつきから行われる行事。6月に行われる万座ハーリーは、伝統漁船のサバニで競います。旅行で訪れた際には、ぜひ見に行きたいお祭りです。
○エイサー
旧盆に行われるお祭りで、祖先を送る盆の行事として知られるエイサー。起源は400年前とも500年前とも言われますが、沖縄では誰もが知っている行事となっています。旧盆以外にも6月から9月にかけ、あちこちで行われています。
伝統の踊りはもちろん、一般参加者も踊る「一万人のエイサー踊り隊」、多くの人が集まる「沖縄全島エイサーまつり」など、子供から大人までが楽しめる行事となっています。
○大綱挽
豊年祈願の神事として行われる、秋のお祭りです。勝敗によって豊凶を占う行事ですが、長さも太さもびっくりな大きさの綱を引き合う様子は迫力満点。
勝負の後は手綱がいただけます。10月に那覇で行われる「那覇大綱挽まつり」が有名ですが、「与那原大綱曳まつり」や「大山大綱引き」が有名。中秋の名月に行われる「糸満大綱引」は綱引きの前に行われるパレードも必見です。
首里城で行われる伝統の祭り
450年にわたって繁栄した琉球王国の象徴ともいえる首里城。かつての王朝で行われた儀式が再現され、歴史好きにはもちろん、沖縄に行くなら見逃せない行事がたくさんあります。
○新春の宴
琉球王朝時代の「朝拝御規式」(ちょうはいおきしき)。元旦早朝に行われていた儀式を再現したお祭りです。お正月の3日間行われ、伝統舞踊や国王と王妃の出御を見ることができます。
○首里城祭
琉球王国の即位式である「冊封儀式」を再現し、中国皇帝より派遣された使節団が行った行列を再現した冊封使行列が見られます。合わせて行われる琉球王朝絵巻行列の豪華絢爛なパレードも見所です。
○中秋の宴
中国皇帝の使者、冊封使をもてなした宴の一つを再現したもの。月明かりの下、首里城で行われる琉球の伝統芸能を舞台で楽しむことができます。
島々に残る伝統行事
神様と祖先を大切にする沖縄ならではの伝統行事。多くある中の一部をご紹介します。
○波照間のムシャーマ
お盆の時期に行われる、豊穣と幸をもたらす神様、「ミルク様」と共に仮装行列を行うお祭り。祖先の供養も兼ねています。行列の後は様々な伝統の踊りが奉納される、波照間では長く続いているお祭りです。
○宮古島のパーントゥ
宮古島で行われる、泥だらけの神様、「パーントゥ」が厄払いに回るお祭り。宮古島では旧暦9月に島尻地区で行われるものと、旧暦12月に行われる上野野原地区で行われるものとがあり、一般によく知られているのは島尻地区のもの。開催時期は直前まで公表されないので、見に行くときにはよく確認しましょう。
神様と共に生きる島
伝統のお祭り以外にも、沖縄では毎日毎月神様に祈りを捧げる行事や十三祝いといわれる行事があります。祖先を思い、神様に祈り、家族の幸せを願う沖縄の人々が伝える伝統行事に、色々なパワーを分けてもらいに出掛けてみてはいかがでしょうか。
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