苦手な人にも優しい沖縄料理って?
定番沖縄料理のゴーヤチャンプルー
その土地固有の食材や調理法で作られた料理を味わうことは旅行の楽しみの一つですが、郷土料理のなかには食べるのに抵抗を感じるものも多いです。
例えば沖縄料理における、アヒルの肉を煮込んだ「アヒル汁」、豚肉の血を炒めた「チーイリチャー」、エラブウミヘビを使用した「イラブー汁」などです。
そもそも沖縄は平均気温が高い亜熱帯性の気候であることに加え、琉球王朝時代以降、日本による琉球処分、アメリカによる統治、本土復帰など複雑な歴史を辿ったこともあり、本土とは異なる独特の食文化が形成されています。もちろん比較的知名度が高く、沖縄料理初心者でも安心して食べられるような料理も多いです。
なかでも、ゴーヤチャンプルーは定番沖縄料理として人気が高く、どこの沖縄料理店にも必ずといっていいほどメニューに含まれています。材料はゴーヤ、豆腐、豚バラ肉、卵など、スーパーで売られている食材ばかりで、味付けも塩こしょうがメインとなるシンプルな味です。
基本的には材料を下ごしらえした後に炒めるだけという簡単な調理法だが、ヘルシーで栄養価も高く、夏にピッタリの料理と言えます。ゴーヤの他に沖縄の島豆腐を使用するのが特徴だが、炒めても型崩れしにくい木綿豆腐が用いられることも多いです。
家庭でも作ることができ、ゴーヤの苦みが苦手という場合は、砂糖と塩をゴーヤにまぶして混ぜ合わせ、5分程度置いておけば、苦みを和らげることができます。
なお、チャンプルーとは「ごちゃまぜ」という意味の沖縄の方言で、ゴーヤの代わりにもやしを使ったマーミナーチャンプルー、沖縄県で常用される車麩を使用したフーチャンプルー、素麺を使ったソーミンチャンプルーなど、バリエーションも豊富です。
給食にも採用されているタコライス
タコライスも比較的食べやすく、人気の沖縄料理の一つです。挽き肉と玉ねぎを調味料やスパイス等を加えて調理したタコミート、千切りのチーズ、レタス、トマトなどを米飯の上に載せた料理で、スペイン料理やメキシコ料理などで使われるサルサソースを加えて食べるのが特徴です。
沖縄県金武町にある飲食店が1984年に考案した料理で、安くてボリュームがあると人気になり、その後沖縄全域に広まっていきました。沖縄ではスーパー、コンビニ、弁当屋などで販売されています。
また、全国展開しているファーストフード店や外食チェーン店でもメニューに登場するほど、有名な沖縄定番料理。家庭でも作ることができ、サルサソースを使わなければ辛い食べ物が苦手な人や子供でも食べることができます。
なお、タコライスは米軍兵士が沖縄に持ち込んだメキシコ料理の「タコス」が元になっており、海産物の蛸とは関係がないが、ジョークとして蛸を具に使った「蛸入りタコライス」を提供している店もあります。
沖縄県は豚肉の消費量が非常に多く、バラ肉の角煮であるラフテーや豚の耳の皮を使ったミミガーなど料理の種類も多いです。そのなかでは、沖縄そばなどが手軽に楽しめる沖縄の味として有名です。
沖縄そばの標準的な具は、豚の三枚肉、かまぼこ、ねぎ、紅しょうがで、豚の三枚肉の代わりに骨付きバラ肉(ソーキ)を具にするとソーキそば。スープは豚だしと鰹だしをブレンドしたものが基本となり、強烈な癖があるわけではないので沖縄料理の初心者でも食べやすい味となっています。
この他にも様々な沖縄料理があり、最初は抵抗があったけれど一口食べれば病みつきになるほど好きになる料理に出会える可能性もあるので、興味がある方は是非一度試してみてはいかがでしょうか。
(画像はイメージです)
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