沖永良部島へ日帰り旅! 鹿児島発着でたっぷり7時間半の大自然・絶景めぐりをしませんか
「沖永良部島(おきのえらぶじま)」という島をご存知ですか?
鹿児島市から南へ552km。沖縄と奄美大島の間に浮かぶ、周囲55.8km、面積93.8km2の小さな隆起サンゴ礁の島です。
沖永良部島は、知る人ぞ知る離島。これまで50島ほどの離島を旅してきた島好きのわたしですが、沖永良部島はまだ訪れたことがなく、「憧れ」に似た気持ちを抱いていました。「沖永良部島に行ったことがある」という事実は、それだけでちょっとした優越感を与えてくれます。そして何より、洞窟をはじめとするこの島の美しい大自然を、どうしてもこの目で見てみたかったのです。
■沖永良部島へ行くなら、鹿児島からの「日帰り旅」がオススメ!
そんな憧れだった沖永良部島が、なんと鹿児島から日帰りでも行ける!? と聞きました。
鹿児島に荷物を置いておけば移動もラクですし、予約困難でホテル料金も高い離島のハイシーズンでも、鹿児島市内ならリーズナブルな宿を豊富な選択肢の中から選ぶことができます。
鹿児島発、沖永良部島行きのチャーター便は1日3便。
初めての沖永良部島を目いっぱい楽しもうと、はりきって7:40発(始発!)の便に乗り込みました!
鹿児島空港からプロペラ機でわずか1時間ちょっと。沖永良部島に8:55に到着です。
少し揺れましたが、娘も窓の外を見て「海!」「飛行機!」とご機嫌でした。
(キャプション)外を眺めて興奮する娘。今回の旅は、1歳8ヶ月の娘と2人で。
沖永良部島空港はこじんまりした空港ですが、小さいながらもレストランやお土産屋さんがあります。預けた荷物はレーンに出てくるのではなく、手渡しというローカル感がたまりません。
さあ、いよいよ憧れの沖永良部島旅のはじまりです!!
■ドラマに出てきそうな断崖絶壁「フーチャ」
まず最初に向かったのは、空港から車で10分ほどの場所にある「フーチャ(潮吹き洞窟)」。ここは沖永良部島北海岸特有の断崖絶壁と浸食によってできた、潮吹き洞窟として有名なスポットです。季節風や台風のときには、なんと20~70mも潮が吹き上がるそう。
今回はそこまで吹き上がってはいませんでしたが、それでも圧巻でした!
吸い込まれそうな美しい青色とゴツゴツした岩肌が迫力満点。「ザ・沖永良部島」な大自然を体感したい人は、ぜひ訪れてみてください。この光景を目の前にすると「自分の悩みなんてちっぽけだな」と思えるかもしれません。
断崖絶壁なのに柵もないので、少し怖いくらいの迫力です。小さなお子さんは抱っこして連れていった方がいいかもしれません(わたしは抱っこ紐に入れていきました)。
<基本情報>
スポット名:フーチャ(潮吹き洞窟)
住所:鹿児島県大島郡和泊町国頭
アクセス:空港から車で10分程度
観光協会HP:http://www.okinoerabujima.info/about/fucha/
■「西郷食堂」で島の新鮮なお魚に舌鼓
さて、娘もお腹を空かせてぐずり始めたので(笑)このあたりでお昼にしましょう!
お目当ての場所はここ、伊延港の目の前にある「西郷食堂」です。
大将自ら海に潜って魚をとり、新鮮な状態で食べさせてくれることで有名なお店です。インターネットで検索していた時に、お料理があまりにも美味しそうだったので、ランチはここでと決めていました!
ドアを開けた瞬間に、ふわーっと広がる磯の香り......。これだけで南国気分を味わえます。あぁ、幸せ~!!
私はランチの海鮮丼(1,600円)、娘はうどん定食をいただきました!
海鮮丼にのっているのは、弾力あるぷりっぷりのイカ、噛むと中身が弾け出るいくら、旨味がしみ出してくるマグロなどなど。新鮮なお魚が沢山のっていて、ボリューム満点で美味しい......!
ちなみに、西郷食堂は全室個室のお座敷なので、お子さま連れでも行きやすいのが嬉しいところです。
<基本情報>
店舗名:西郷食堂
営業時間:11:30~14:00 / 18:00~22:00
電話番号:0997-92-1103
住所:鹿児島県大島郡和泊町 大字伊延1169-2
アクセス:沖永良部空港から車で15分・和泊港から車で10分(伊延港の目の前)
観光協会HP:http://www.okinoerabujima.info/food/ebinosaigo/
■地元民が選ぶ海「ワンジョビーチ」
腹ごしらえも終わり、続いて向かったのは、西郷食堂から海沿いに車で5分のところにある「ワンジョビーチ」。ここは海水浴後にシャワーが浴びられる、地元の人にも人気のビーチなんだとか。
地元の人々との触れ合いは、旅の醍醐味。たくさん触れ合うことでよりその土地の魅力を知ることができます。ワンジョビーチは水がとても澄んでいて、予想通り地元の方々で賑わっていました。
よーし、楽しむぞ~!! ......と気合を入れたところで、残念ながらここで娘がお昼寝モードに......。わたしは撮影しかできませんでしたが、「旅先では地元の人と交流したい!」という人にはオススメのスポットです。
<基本情報>
スポット名:ワンジョビーチ
住所:鹿児島県大島郡和泊町畦布
観光協会HP:http://www.okinoerabujima.info/about/wanjobeach/
■地元民が選ぶ海「ワンジョビーチ」
ワンジョビーチから車で13分。つづいて、ウミガメビューポイントに到着しました。
ここは、潮時になると浅瀬に海藻を食べにくるウミガメを眺めることができるポイントで、無料の双眼鏡が設置されています。
しばらく粘ってみたものの......残念ながら今回はウミガメとは遭遇できませんでした。
でも......見てください、この景色!!
沖永良部島の海、半端ないって!!!
エメラルドグリーンの海と白い砂浜。これまでに見たことがないほど美しい景色が広がります。
「あぁ、今すぐ泳ぎにいきたーい!」と思わず叫びました(笑)
この砂浜に降りる道は見つからず、人も誰もいなかったので、この砂浜は「鑑賞専門」なのかもしれません。
(キャプション)貝拾い(?)をされている地元の方。(見えますか?)
遠くの島では、お母さんたちが貝拾い(?)をしているのが見えました。
ちなみに、沖永良部島の海では、事前に予約することで島の伝統的な釣りである「うぃじくさび」も体験できるそう。「うぃじくさび」とは、竿を持ってシュノーケリングをしながら魚を釣るという、沖永良部島の伝統的な釣法です。透明度の高い海で、シュノーケリングを楽しみながら釣りができるなんて、なんて贅沢な体験! 海好き、釣り好きの方は必見です!
<基本情報>
スポット名:ウミガメビューポイント
住所:鹿児島県大島郡和泊町根折
観光協会HP:http://www.okinoerabujima.info/about/umigameviewpoint/
体験名:うぃじくさび体験
開催日:HPよりご確認ください。
時間:8:30~11:30頃(約3時間)
料金:一人8,000円(税込) ※餌・竿代込み
観光協会HP:http://www.okinoerabujima.info/pickup/uijikusabi/
■『男はつらいよ』『東京島』のロケ地・半崎
ウミガメビューポイントを出発し、海沿いを車で行くこと17分。お次の観光スポットは、映画のロケ地としても知られる断崖絶壁の絶景「半崎(はんざき)」です。
目の前に広がる草原を歩いていくと......
その先は、断崖絶壁と見渡す限りの美しい海!!
雄大な景色をバックに、娘も草原を走り回って楽しそうでした。わたしも心地よい風と見渡す限りの大自然に包まれて、身も心も解放された気分に♪
沖永良部島の観光スポットには、いい意味で「手つかず」の大自然がたくさん残っています。そんな場所で雄大な景色を眺めながら島の風や空気を感じ、草や花の香りを楽しむ。こんな贅沢な時間の使い方は、都会では絶対にできません。
日々の仕事や日常生活の忙しさに追われがちな方にとって、沖永良部島は心身ともに癒される最高な島かもしれません。
<基本情報>
スポット名:半崎
住所:鹿児島県大島郡和泊町瀬名/根折
観光協会HP:http://www.okinoerabujima.info/about/hanzaki/
■奄美十景の絶景「田皆岬」
半崎から西に向かって車で30分。つづいて、「田皆岬(たみなみさき)」にやってきました。
沖永良部島の北西部に位置する田皆岬。東シナ海に突き出した岬は、高さ51mの断崖絶壁です。奄美十景のひとつで、映画化もされた一色次郎の小説『青幻記』のロケ地でもあります。
何時間でも見ていられるような、そんな景色でした。
先ほどの半崎もそうですが、沖永良部島には「雄大な緑」「ゴツゴツした男らしい岩肌」「真っ青な海」の3つが揃った絶景が多いですね!
<基本情報>
スポット名:田皆岬
住所:鹿児島県大島郡知名町田皆
観光協会HP:http://www.okinoerabujima.info/about/taminamisaki/
■冒険心くすぐる洞窟探索「昇竜洞」へ!
わたしが初めて沖永良部島を知ったのは、エメラルドグリーンや青に光る洞窟の写真を見たときでした。目が一瞬でくぎ付けになったのを今でも覚えています。
沖永良部島の人気アクティビティといえば、洞窟の奥地まで入り込む「ケイビング」。しかし、今回は娘が小さすぎて参加できなかったため(10歳以上から可)、今回は小さい子連れでも中へ入れる「昇竜洞(しょうりゅうどう)」へ行きました。
長さはなんと3,500m! このうち観光では600mのところまで入ることができます。
洞窟内には歩く道が作られていますが、中には濡れている所や腰をかがめないといけない所も。わたしはビーチサンダルからスニーカーに履き替えて、子どもを抱っこ紐で抱えながら歩いていきました。
天から降り注ぐような鍾乳石。
こんなところに鳥居が......? 鍾乳洞内の水も驚くほど綺麗です。
カラフルにライトアップされたエリアも綺麗!
想像をはるかに超えて、スケールの大きい美しい洞窟でした。場所によって鍾乳石の色も形も演出(ライトなど)も様々なので、歩を進めるたびに違った景色に出逢えます。
娘が大きくなったら、次は絶対にケイビングをしに来ようと思いました。アウトドア好き、洞窟好き、冒険好きな方には、ケイビングはもちろん、ここ昇竜洞もとてもオススメですよ!
<基本情報>
スポット名:昇竜洞
住所:鹿児島県大島郡知名町大字住吉1520
観光協会HP:http://www.okinoerabujima.info/about/shoryudo/
■たっぷり7時間半の日帰り滞在「沖永良部島、またくるね!」
楽しかった沖永良部島の旅も、いよいよ終わり。帰りの時間です。美しい夕陽に名残惜しさを感じながら、空港へと向かいます。
帰りの飛行機(鹿児島行き)は16時40分発。朝は9時前に島に着いたので、滞在時間は約7時間半。この間に、沖永良部島では7つものスポットを満喫することができました!
鹿児島からなら、日帰りでもこんなに目いっぱい楽しめるんだ!!!
次の旅行ハイシーズンには、鹿児島を起点とした奄美群島の旅に出ようと心に決めたのでした。
■せっかくなら! 鹿児島市内もたっぷり観光しちゃおう♪
鹿児島発着で沖永良部島巡りをするときは、もちろんその前後に鹿児島市内観光も楽しめます! 鹿児島市内にも素敵なスポットがたくさんあるので、旅行者にとっては二度美味しい!!
鹿児島に到着し、夜ご飯が食べたいな~と歩いていたわたしは、鹿児島中央駅のそばで郷土料理がいただける「かごっま屋台村」へとたどり着きました。
提灯がたくさんある「古き良き日本」的なスタイル。さつま揚げなど鹿児島の美味しいおつまみと黒糖焼酎をいただきました。あぁ、鹿児島も最高......!
その他にも、鹿児島市内では、
「白くま」で有名な「天文館むじゃき」のある天文館通りや、
九州一大きいという「いおワールド鹿児島水族館」へ。
他にも世界文化遺産の「仙巌園」やファンに人気の「西郷隆盛像」など、観光スポットはたくさんあります。娘は最後まで大はしゃぎでした(笑)
■沖永良部島へ行きたいその気持ち、今年こそ形にしませんか?
鹿児島を起点とした沖永良部島の旅の様子をお届けしました。いかがでしたか?
鹿児島まで一旦飛行機で行けば、そこからはまさにアイランドホッピング! 沖永良部島だけでなく、奄美大島などにも日帰りで行くことができます。奄美群島は島ごとに独特の雰囲気があり、食べ物や文化の違いを楽しめますよ。
重い荷物を置いて、身軽に動ける「鹿児島発着・日帰り離島旅」。移動の新しい選択肢が増えたおかげで、わたしも今後さらに行動範囲が広がりそうです! 鹿児島を起点にした離島巡り、皆さんもぜひお試しください!
この記事を書いた人
- ホワイト・ベアーファミリー編集部こちらのコラムはホワイト・ベアーファミリー編集部スタッフや旅行商品の企画担当者、カスタマーサポートメンバーがセレクトした、気になる旅行情報や旅行に関連するお役立ち情報、観光地情報等を厳選してお届けしております!
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