鹿児島のお茶の世界へ~話題の「グリーンティーリズム」
南九州のお茶を堪能する「グリーンティーリズム」
日本有数の茶葉生産地、鹿児島県南九州市の農家グループ「茶寿会」による茶畑案内ツアー「グリーンティーリズム」が観光客の人気を集めている。
自然、文化、人々との交流を楽しむ「グリーン・ツーリズム」は世界各地で普及している旅のスタイルだが、「グリーンティーリズム」は茶寿会が提案する新たな旅のスタイルである。
緑が一面にひろがる茶畑の風景や、知っているようで知らないお茶の世界。「観光」という視点から魅力を伝え、「たくさんの人が訪ねてくれたらいいな」と願いつつ、ゆったりまったり伝えている。
ツアーは平成23年に始まった。
当時、ペットボトル茶の需要増に反比例して急須でお茶を入れる機会が減っていた。高価な一番茶葉の需要先細りが懸念される中、このままでは販売高が頭打ちになりかねないと危機感を持った地元民がグループを結成した。
広大な茶畑の風景をゆっくり堪能!
466メートルの大野岳から緑の茶畑が一面に広がる南九州市穎娃町付近の景観を楽しんだり、茶畑を散策したりできるコースを用意し、地元のお茶の試飲に、時期によっては摘採機(ていさいき)による茶摘み体験もできる。
ガイド役の農家が地域の歴史や茶摘みを解説し、自家製の茶葉で入れた緑茶を振る舞う。方言を交えた素朴な語り口も好評だ。
大手ツアーにも組み込まれる人気~今後は個人にも
大手旅行会社が鹿児島ツアーの行程にも組み入れた。今は団体に絞っている訪問客は、これまでに約2,600人に上る。今後は茶畑に隣接する空き家を改装するなどして拠点を整備し、受け入れ対象を個人客にも広げたい考えだ。
(画像は茶寿会ホームページより)
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