夏でもひんやり!旭川の神秘的な雪の美術館!
北海道・道央にある旭川市。この街を一望できる高台に、異国情緒あふれる白いお城が建っています。ヨーロッパの古城を思わせるその建物は、ビザンチン様式で建築された「雪の美術館」。雪の結晶をイメージして作られた館内には、美しい見どころがたくさんあります。
この記事では、幻想的な気分に浸れる各スペースやこだわり建材などをご紹介。キラキラと輝く雪の世界を体験してみませんか?
重厚な扉を開けて中に入ると、眩い光を放つ白いエントランス。光り輝く大きな結晶のモチーフと優佳良織で織られたタペストリーが出迎えてくれます。
まずはメインフロアのある地下へ。六角形の螺旋階段を使い、ゆっくりと降りていきます。階段の真ん中から階下をのぞき込むとヨーロッパの広場にあるような噴水があり、「コインを投げると願いが叶う」と、静かに流れる水の中にはたくさんの「お願いごと」がキラキラと沈んでいます。
美しいアーチ型の窓が並ぶ長い廊下は「氷の回廊」。大きなガラス窓の向こうには、つららを下げる巨大な氷瀑が映り、氷の森に迷い込んだかのよう。高さ6m、幅62mほどもある氷の柱は、地下水を特殊な噴霧ノズルで吹き付けることによって作られています。
奥へ進むほど下がる温度が体感できる工夫がされており、この回廊の室温は10度。ひんやりとしていてハッカの香りが漂うような気がします。
まるで野外で開かれた演奏会
回廊の奥、重い扉を開けると視野が一気に広がります。「音楽堂」の中央奥には雪を思わせるような真っ白い舞台があり、それを囲むように200席ある椅子がズラリと並んでいます。舞台の上では白いオーストラリア製のグランドピアノと、フランス製のグランドハープが光に照らされています。
どこからか聞こえてくる水のせせらぎ。実際に舞台のまわりには水が流れ、雪解けの春におこなわれる演奏会のようです。
高い天井を見上げると、抜けるような空が広がっています。天井いっぱいに描かれた空は、まるで外国の大聖堂にある天井画のよう。荘厳な雰囲気に吸い込まれそうになります。
この巨大天井画『北の空』は、7人の画家が3ヵ月かけて制作した共同作品。77枚のキャンパスはドーム状になった天井に合わせて貼り付けられ、その大きさは小学校の25mプール2枚以上に相当します。
また、ここにある客席の椅子は道内にある「旭川家具」と、北海道の伝統工芸品「優佳良織」の組み合わせによって生まれたもの。繊細で凝ったデザインは1つの美術品といっても過言ではありません。この椅子にゆったりと腰かけて聞く音色は、どのような美しさなのでしょうね。
雪の宝石箱!200種類の雪の結晶
ブルーの光に導かれて入った部屋には、壁一面に青く発光するガラスのタイルがびっしり。ここ「スノークリスタルミュージアム」には、顕微鏡撮影した雪の結晶を一つ一つ拡大し、ステンドグラス状にしたものが部屋いっぱいに展示されています。
雪の結晶の数は、なんと約200種類。静かに輝く自然界の宝石に囲まれていると、心の底に沈んだ澱が消えていくのを感じます。
よく見ると、ブルーのタイルに混ざるピンク色のタイル。このタイルに触れると恋が成就するとか...?とりあえず触れておきたい可愛いピンクです。
ヨーロピアンスタイルのレストラン
あちこちに散りばめられた結晶の文様、微細なガラスが吹き付けられたキラキラ輝く壁面。このような雪のモチーフは施設内のインテリアだけでなく、レストランのメニューの中にも隠されています。
カフェレストラン「スノーナ」では、オムライスやアフタヌーンティーセットなど、シェフ自慢のメニューが豊富に用意されています。
味とともに楽しんでいただきたいのは料理の中に潜む「雪」。六花の形のスライスハム、スコーン、そしてポテトサラダでできた雪だるま。どれもキュートすぎてお持ち帰りしたくなるほどです。ヨーロピアンスタイルのレストラン、観光の締めくくりに雪のお城でいただく食事もおすすめです。
まとめ
雪と氷が作り出す神秘的な世界、雪の女王が暮らすロマンチックなお城を訪れてみませんか?
住所:北海道旭川市南が丘3丁目1-1 (画像はphotoACより)
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