阿寒湖温泉は特別天然記念物のまりもが有名!阿寒湖でまりもを観察しよう!
阿寒湖といえば?
阿寒湖と聞いて多くの人が思い浮かべるのは「まりも」ではないでしょうか。見どころの多い道東のなかでも人気の観光スポット、阿寒湖とまりもについてご紹介していきます。
阿寒湖ってどんなところ?
阿寒湖は、道東を代表する都市、釧路市にある湖で、北海道では5番目の大きさです。阿寒湖自体がラムサール条約登録湿地であり、もちろん、阿寒摩周国立公園に含まれています。
古代の阿寒湖は、噴火によってできたカルデラ湖でした。その後、何度かの噴火で埋め立てられたり、せき止められたりして今の湖が形成されたものだそうです。
湖のすぐ東には雄阿寒岳があり、南西には、雄阿寒岳と対をなす雌阿寒岳がそびえています。雌阿寒岳は活火山で、日本百名山に数えられている名峰です。単に阿寒岳という場合は雌阿寒岳を指します。
湖の南側湖畔には阿寒湖温泉街が広がり、遊覧船が出ています。温泉街のすぐ近くには阿寒アイヌコタンがあり、古のアイヌ民族の生活に触れることができます。
まりもが球体を形作るのは、国内では阿寒湖の他に青森県の小川原湖で確認されています。
国外では、アイスランドやエストニアなどで球体となるものが確認されましたが、自然破壊による損害を受け、現在ではまりもが数多く群生しているのは世界でも阿寒湖だけなのだそうです。
まりもって何?
さて、「まりも」です。漢字で書くと「毬藻」、英語で書いても「marimo」です。大方の人が抱くイメージは、ビロードのような表面をした丸い藻、というところでしょうか。この丸い形がひとつの個体ということでなくて、球体を形成する糸状の緑藻の一つ一つがまりもの個体です。
日本では阿寒湖の他に釧路湿原内の湖沼や、青森県、秋田県、富山県の湖、さらに富士五湖や琵琶湖でも確認されています。海外では、アイスランドやエストニアなど北ヨーロッパ諸国、さらにロシア、アメリカなど北半球に広く分布しているそうです。
釧路市教育委員会マリモ研究室の研究によると、これら北半球に分布しているまりもは、全て日本のまりもが起源である可能性が高いのだそうです。渡り鳥が食べて他の地域に運んだと考えられています。
このように、まりもは世界各地に生息していますが、その多くは繊維状のまま、岩などに付着したり、糸くずのような塊になったりして生息しているそうです。阿寒湖のまりもは、大きなものは直径が30cmにもなり、形の良い球体になることから国の特別天然記念物に指定されています。
まりもが球体を形作るのは、国内では阿寒湖の他に青森県の小川原湖で確認されています。国外では、アイスランドやエストニアなどで球体となるものが確認されましたが、自然破壊による損害を受け、現在ではまりもが数多く群生しているのは世界でも阿寒湖だけなのだそうです。
その阿寒湖のまりも群生地は、環境省の特別保護区に指定されていて立ち入ることができず、通常は阿寒湖の湖底にあるまりもを直接見ることはできません。唯一見ることができるのは、毎年10月8日に開催される「まりも祭りセミナー」の日だけです。
その代わり、次の2か所でまりもが展示されています。ひとつは、阿寒湖北岸のチュウルイ島にあるマリモ展示観察センターです。センター内の大水槽にまりも群生地が再現されています。チュウルイ島には、遊覧船で行くことができます。もうひとつは、阿寒湖温泉街にある阿寒湖畔エコミュージアムセンターです。
阿寒湖温泉
阿寒湖は、道東を代表する都市、釧路市にある湖で、北海道では5番目の大きさです。阿寒湖自体がラムサール条約登録湿地であり、もちろん、阿寒摩周国立公園に含まれています。
阿寒アイヌコタン
阿寒湖温泉街に隣接して「阿寒アイヌコタン」があります。「コタン」とはアイヌ語で「宅地」、つまり、人々が住んでいた集落のことです。民芸品店や土産物店が軒を連ねているだけでなく、併設されているアイヌシアター「イコロ」で、アイヌ民族の歴史を伝える伝統の歌や踊りが披露されています。
まとめ
いかがだったでしょうか。道東観光の折には、阿寒湖へまりもを見に行ってみませんか。他にも雄大な山などの大自然。遊覧船、温泉街、そしてアイヌコタンなどの観光スポットがお待ちしています。
(画像は写真ACより)
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