北海道で訪れたい鍾乳洞はここ!
更新日:2024/05/27
日本にはいくつもの洞窟・鍾乳洞があり、地表水や地下水などにより石灰岩が侵食されてできた鍾乳洞は、自然の神秘であり、その美しい景観を楽しむことができます。
今回は、北海道にある鍾乳洞をご紹介します。神秘な世界に浸りたい、子供と一緒に探検気分を味わいたい、暑い季節に涼みたい、恋人と暗闇で手をつないで歩きたい!そんな人におすすめです。
当麻鍾乳洞(とうましょうにゅうどう)
北海道上川郡当麻町にある鍾乳洞で、1957年(昭和32年)に発見されました。学術的に重要な鍾乳洞として、1961年(昭和36年)3月17日北海道天然記念物に指定されました。
洞窟は、全長約135m、高さ7~8m、内部は5つの部屋に区切られいて、お互いが狭い通路で結ばれています。
洞内には、約1億5,000万年前のジュラ紀から長い年月をかけて形成された、不純物が少なく透明度の高い、様々な形状・大きさの方解石結晶の美しい鍾乳石が多数見られます。
なかでも世界的にも珍しい「マカロニ鍾乳石」、と呼ばれる太さ5mmほどのパイプ状の鍾乳管が見ものです。
【住所】〒078-1341 北海道上川郡当麻町開明4区
【アクセス】JR石北本線当麻駅から車で約15分
【電話】0166-84-3719
【営業時間】9:00~17:00
【営業期間】4月最終日曜日~10月最終日曜日、開洞期間中は無休。
【入洞料】大人600円、小・中学生400円、小学生未満無料
【駐車場】無料(480台)
中頓別鍾乳洞(なかとんべつしょうにゅうどう)
北海道枝幸郡中頓別町にある日本最北の鍾乳洞で、1933年(昭和8年)に北海道で初めて発見され、1938年(昭和13年)に北海道天然記念物に指定されました。
第一洞(170m)、第二洞(小さなもの)、第三洞(65m)、第四洞(15m)の4つの洞穴から成り、一番大きな第一洞の60m分のみ一般公開されています。
約1,000万年前の新生代第三紀に形成された中頓別層石灰岩に、大量のホタテガイやフジツボ類の貝殻が堆積した地層からできた、学術上きわめて貴重な鍾乳洞です。
一般の石灰岩に比べて貝殻石灰岩は非常に軟弱なため、第一洞の一部、第三洞、第四洞は崩落の危険が高く、入洞できません。
第一洞は、天井が低い所もあるので頭上に注意しましょう。比較的新しい時代のもののため鍾乳石はほとんど見られませんが、石灰岩が水に溶解し、洞窟が拡大した様子を残す溶食痕を観察できます。
6月上旬の中頓別鍾乳洞自然ふれあい公園内は、芝桜が見ごろです。
冬の1月中旬~3月下旬にかけて、ライトアップされた美しい氷筍を見ることができる洞内を探索するツアーがあります。事前予約制です。
【住所】〒098-5554 北海道枝幸郡中頓別町字旭台24-2
【アクセス】バス:JR宗谷本線音威子府駅から稚内行バス50分、弥生下車徒歩60分
車:音威子府駅から41km、稚内から100km
【電話】01634-6-1299、01634-6-1111
【営業時間】9:00~16:30
【営業期間】5月3日~10月31日
【入洞料】無料。
【駐車場】無料(50台)
美里洞窟(みさとどうくつ)
北海道北見市美里の国有林内にあり、石灰岩が雨水の浸食を受けて形成された自然の洞窟で、北海道内で最初に確認された鍾乳洞遺跡です。
地理的環境と出土した遺物から定住跡ではなく、主に縄文時代狩猟のために一時的に利用した住居と考えられています。
交通の便があまり良くなく、観光的には手つかずで探検には最適な洞窟ですが、洞窟への林道歩行にはご注意ください。
【住所】〒090-0007 北海道北見市美里
【アクセス】北見駅から上仁頃美里開拓資料館まで車で約30分。
そこから自家用車で10分すすみ、さらに山道を徒歩10分。
【電話】0157-23-6742
【営業時間】北見市教育委員会文化財課に問い合わせください
【営業期間】7月1日~10月31日
【入洞料】無料
【駐車場】なし
他にも、目梨郡羅臼町にあるエメラルドグリーンに輝く天然記念物のヒカリゴケで有名な「マッカウス洞窟」、千歳市支寒内にある樽前山の噴火により形成された「苔の洞門」などもありますが、現在崩落の危険性があるため、立ち入り禁止になっています。
北海道観光の際、少し足を伸ばして鍾乳洞を探検してみてはいかがでしょうか。
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- ホワイト・ベアーファミリー編集部こちらのコラムはホワイト・ベアーファミリー編集部スタッフや旅行商品の企画担当者、カスタマーサポートメンバーがセレクトした、気になる旅行情報や旅行に関連するお役立ち情報、観光地情報等を厳選してお届けしております!
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