札幌から1時間!支笏湖の魅力は?
透明度の高い「支笏湖ブルー」、周辺は大自然の宝庫
札幌から車で1時間程度の場所にある支笏湖は日本最北の不凍湖として知られている。貯水量は滋賀県にある琵琶湖の次、深度も秋田県の田沢湖に次ぐ2番目と国内でもトップクラスの規模を誇る支笏湖は、約4万年前に起こった火山の噴火で形成されたカルデラ湖だ。
透明度が高く、青色に透き通る湖面は「支笏湖ブルー」として有名で、札幌から最も近い自然湖ということもあり、毎年多くの観光客が訪れる。
周辺一帯はエゾジカ、キツネ、エゾリスなど数多くの野生動物が生息する自然豊かな地域で、支笏洞爺国立公園にも指定されている。
恵庭岳(えにわだけ)・風不死岳(ふっぷしだけ)・樽前山(たるまえさん)の支笏三山や、モラップ、キムンモラップといった低山に囲まれ、支笏湖に流れ込むモンルウン美笛川には50mの落差が圧巻の観光名所「美笛の滝」がある。
南側のエリアには支笏湖畔とモラップ山を結ぶ「野鳥の森」があり、そこではアカゲラ・シジュウカラをはじめとする様々な野鳥の姿を観察することができる。1時間半程度で1周できる散策コースもあり、春はタチツボスミレ・ヒメイチゲなどの花、秋にはモミジやカエデの紅葉を見ることができる。
「森へ、山へ、湖へ もう一つの支笏湖の旅へ」をテーマにした「支笏湖ビジターセンター」は、周辺の自然や生き物の生態を映像やジオラマでわかりやすく紹介してくれる施設だ。
森に暮らす動植物から支笏湖に生息する魚や水草、湖底に見られる不思議な地形・柱状節理まで、ここに来れば支笏湖周辺の自然に関する知識や歴史を詳しく知ることができる。なお、多目的室では写真展や絵画展も開催されている。
また、支笏湖周辺ではカヌー、登山、乗馬、サイクリングなど様々なアクティビティを楽しむことができるが、なかでも雄大で美しい自然を存分に堪能できる水中遊覧船や、手軽に楽しめて女性や子供にも人気の高いカヤックがおすすめだ。
湖畔の温泉宿で名物のヒメマス料理を堪能
支笏湖の周辺は温泉にも恵まれている。北西側ある大正4年オープンの丸亀温泉は、足元の砂利から温泉が湧き出る天然露天風呂が特徴で、広大な湖面を眺めながら楽しめる展望風呂も魅力だ。日帰りでも利用できるので、気軽に立ち寄り温泉に浸かりながら旅の疲れを癒やすこともできる。
東側の支笏湖温泉には温泉街があり、飲食店や土産物屋が立ち並ぶ。いずれの温泉でも、立ち寄った際にはぜひとも味わいたいたいのが、名物料理であるヒメマス料理だ。
ヒメマスとは明治27年(1894年)に阿寒湖から移植された鮭の一種であるベニザケの陸封魚で、別名「チップ」とも呼ばれる。旬は5月~7月とされており、刺身、ルイべ、塩焼きで脂ののった濃厚な味わいが楽しめる。
また、支笏湖温泉では毎年1月下旬から2月中旬にかけて、北海道を代表する冬の祭典「氷濤まつり」が行われる。会場には支笏湖の水を吹き付けた大小様々な氷像が立ち並び、夜はそれらがライトアップされて幻想的な雰囲気に包まれる。
氷で作った滑り台であるアイススライダーや乗馬体験、和太鼓の演奏が楽しめるほか、期間中は約300発の花火が打ち上げられる花火大会や氷濤ウェディングなどのイベントも開催される。
このほかにも支笏湖には魅力や見どころがたくさんあり、季節によって違った楽しみ方ができるので、興味がある人はぜひ一度訪れてみてはいかがだろうか。
(画像は無料写真素材写真ACより)
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