世界遺産に登録された大自然、知床半島へ行こう!
世界遺産知床
日本各地に「秘境」と呼ばれるところは数多くありますが、北海道西東部にある知床半島はその代表格と言ってよいでしょう。なにしろ、日本で四つしかない世界自然遺産なのです。世界遺産知床とはどのようなところなのでしょうか。
知床半島ってどんなところ?
北海道の最東端にほぼ北東に突き出た半島です。「シレトコ」という呼び名の由来はアイヌ語の「シリエトク」。地の果てを意味するのだそうです。
長さは約65km、つけ根の幅が約25km、面積は約10万haあります。人口は約13,400人(平成27年度)。年間平均気温は5度~6度。冬の最大積雪量は2mから3mにもなります。そしてオホーツク海側の沿岸は、1月下旬頃から3月中頃まで流氷が接岸して見渡す限りの氷原となります。
この厳しい自然は数々の素晴らしい景観を見せてくれます。さっそくご紹介してまいりましょう。
滝いろいろ
知床には見どころと呼ばれる滝がいくつもあります。有名所を二つご紹介します。
オシンコシンの滝
「日本の滝100選」にも選ばれている名瀑です。幅は約30m、落差は約80mあります。途中で水流が二つに分岐しており、「双美の滝」と呼ばれることもあります。
滝の中ほどまで階段が通じていて、大迫力の滝を間近で見ることができます。また、滝上には展望台があり、オホーツク海や知床連山が望めます。
半島つけ根の斜里からウトロに向かう途中の国道334号線沿いにあります。
カムイワッカ湯の滝
なぜ滝の名称に「湯」がついているのでしょう。そうなのです。この滝は温かいのです。
カムイワッカ川にかかる滝なのですが、この川には温泉が流れ込んできているのです。夏場の観光シーズンには、心地よい温かさの川の中を「一の滝」まで上ることができます。
オホーツク海側のかなり半島の先に近いところにあります。夏の最盛期には混雑防止のため、自家用車の乗り入れが規制されるので、シャトルバスを利用することになります。ます。ウトロ温泉バスターミナルからカムイワッカ湯の滝までの往復料金は大人1,980円です。
なお、最下流には、川がオホーツク海に流れ落ちる「カムイワッカの滝」(「湯」がつかない)もあります。こちらは遊覧船からしか眺めることができません。
湖も外せない
知床観光で外せないのが湖です。
知床五湖
原生林の中にひっそりと佇む小さな五つの湖です。二つの歩き方で楽しむことができます。
一つは高架木道です。利用料金は無料です。往復約1.6kmで、車いす、ベビーカーも利用でき、シーズンを通じて安全に散策を楽しむことができます。
もう一つは地上遊歩道です。ルートは二つあり、大ループは全周約3km、少ループは全周約1.6kmです。
季節によって、自由散策可能時期、レクチャーを受けた方のみ散策できる時期、ガイドツアー参加者だけが利用できる時期(ヒグマ活動期)があります。さらに、冬場は厳冬の湖面を散策するガイドツアーが開催されます。
羅臼湖
知床半島のほぼ中央にある知床半島最大の湖です。観光化されている場所ではないので少々敷居は高いですが、まさに秘境の絶景に出会えます。
大小五つの沼を通って羅臼湖に至ります。途中は、一部木道が整備されているものの、ぬかるみもあるので長靴がおすすめです。 見どころは、途中の「三の沼」と最後に現れる羅臼湖。散策途中で出会う高山植物も見逃すことはできません。ヒグマの高密度生息地域のため、ガイドツアーが無難でしょう。
場所は、知床横断道路の中ほど。駐車場はないので、羅臼-ウトロを結ぶ路線バス(1日4本)かタクシーを利用することになります。なお、トイレもないので、携帯トイレは必須です。
まとめ
ご紹介した他にも、羅臼岳や斜里岳などの山々、夕陽台や望郷台などの展望台、どこまでもまっすぐ続く「天まで続く道」、さらには外側(つまり海から)から知床を眺める知床クルーズなど見どころ、楽しみ方は尽きません。好みに合ったスポットを選んで自分だけの知床ツアーを企画してみてはいかがでしょう。
(画像は写真ACより)
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