稚内の抜海港で野生のゴマフアザラシを見るのはどう?
毎年、冬になると越冬のためにゴマフアザラシが流氷に乗って抜海港にやってきます。近年、抜海港は「野生のゴマフアザラシが見られる」と人気ですが、厳冬の北海道なので、見学には注意が必要です。今回は、抜海港でゴマフアザラシを見るための情報や抜海港周辺の観光スポットなどを案内します。
ゴマフアザラシって?
ゴマフアザラシは、食肉目(ネコ目)アザラシ科ゴマフアザラシ属に属する海洋の哺乳類です。ゴマフアザラシの子供は、白いフワフワした綿毛で覆われた愛らしい姿が人気ですが、生後3週間程度で綿毛は抜け落ち、名前のとおり黒い斑点が体を覆います。
ゴマフアザラシは、出産や子育てを流氷の上で行い、冬から春にかけては流氷の流れと共に群れで移動する習性があります。そのため、抜海港で数多くのゴマフアザラシを見ることができるのです。
「ゴマフアザラシは、魚類や甲殻類のエビ、カニ、軟体動物のタコ、イカなどを捕食するので、海の恵みが多い北海道は、越冬に適している場所と言えます。陸上では、よちよちした動きが可愛らしく人気のあるゴマアザラシですが、海に入ると素早く動き、餌となる海洋生物を捕獲します。
水族館などで見るゴマフアザラシは、人懐っこく可愛らしい印象を受けますが、野生のゴマフアザラシは臆病で神経質な性格と言われています。
抜海港のゴマフアザラシについて
抜海港は、流氷に乗ったゴマフアザラシの休息地として知られています。抜海港の浅瀬や波消しブロックでのんびりしている姿を抜海港で見るには、どのようなことに注意すれば良いのでしょうか。
何頭くらい来るの?
抜海港でゴマフアザラシが越冬するのは、晩秋の頃からゴールデンウィーク頃です。ゴールデンウィーク頃になると数は少なくなりますが、数十頭程度のゴマフアザラシの姿を見ることはできます。最盛期は11月頃から3月頃と言われています。
抜海港でゴマフアザラシを見るための注意点
抜海港には、2014年まで観察所が設置されていましたが、現在は休止中です。そのため、観察所付近の除雪作業を行われていないので、雪に慣れていない人は注意が必要です。
また、ゴマフアザラシがたくさん訪れる時期は、日本海からの強風で吹雪になることもあります。氷点下になることもあるので、十分な対策をしていくことをおすすめします。漁港内は、柵などもないので車で行かれる時は、海に落ちないように十分注意してください。
野生のゴマフアザラシは、間近にいるわけではないので双眼鏡などが必要です。越冬シーズンになると、稚内市のホームページに抜海港のゴマフアザラシ情報がアップされるので、事前に調べてから訪れると良いでしょう。
抜海港の所在地やアクセス情報
抜海港へのアクセスはあまり良くありません。ここでは、抜海港の所在地やアクセス方法を紹介します。
【所在地】稚内市抜海 抜海港
【お問い合わせ】稚内市建設産業部観光交流課 0162-23-6468、稚内観光協会 0162-24-1216
【アクセス】宗谷本線抜海港駅から徒歩約40分、稚内市内から車で約15分
ただし、厳冬期に慣れていない人が港まで歩くことは危険を伴う場合があります。猛吹雪の場合は、ホワイトアウトになり方向感覚を失う可能性や電車の本数が少ないため、待っている間に体調を壊すことがあります。稚内市内からレンタカーを借りるかタクシーで行くことをおすすめします。
抜海港周辺のおすすめスポット
抜海港周辺には、観光におすすめのスポットがあります。
抜海岩
抜海の地名は、アイヌ語の「ポ・カイ・ペ(子・背負う・もの)」が語源になっていると言われています。その地名の由来となったのが抜海岩で、オホーツク人の遺跡が出土したことで稚内市の指定史跡になっています。
抜海岩には、女性の悲しい伝説があります。それは、アイヌ人同士の戦いで、この地を訪れた戦士と恋仲になった女性の話です。二人は子供まで作りましたが、戦いが終わり戦士は国に帰ってしまい、女性は悲しみのあまり子供を背負ったまま岩になったと言い伝えられています。。
抜海港では野生のゴマフアザラシに会える!
抜海港では、野生のゴマフアザラシが越冬のために数多く立ち寄ります。ゴマフアザラシが見られる場所はいくつかありますが、抜海港は道北でも最も多くのゴマフアザラシが見られる場所として有名です。雪に不慣れな人はゴールデンウィーク頃に行くのがおすすめです。
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- ホワイト・ベアーファミリー編集部こちらのコラムはホワイト・ベアーファミリー編集部スタッフや旅行商品の企画担当者、カスタマーサポートメンバーがセレクトした、気になる旅行情報や旅行に関連するお役立ち情報、観光地情報等を厳選してお届けしております!
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