自然の眺望と試飲を楽しもう!ふらのワイン工場見学
金賞受賞!ふらのワイン工場
広大な土地一面に広がるラベンダー、牛たちがのんびりと草を食む大きな牧場。そんな自然あふれる道央・富良野市では、ぶどうの栽培が盛んに行われており、おいしいワインも造られています。今回ご紹介するのは「ふらのワイン工場」。緑豊かな山の中腹に建つ、赤いレンガ造りの工場です。
北海道はワイン北限の地。ぶどうが育つとされるぎりぎりの場所なので、ぶどう品種の選別や改良、栽培の工夫、醸造技術の蓄積など、絶え間ない努力が必要です。
この工場の歴史は古く、およそ45年。地道な取り組みによって製造されたワインは、モンドセレクションが主催する「第20回ワールドセレクション」で金賞を受賞したことも。世界が認める確かな味です。
この記事では工場内でのワインの製造工程や熟成庫の様子、試飲スペースやおすすめワインについてご案内します。
地下にはワインが眠る熟成庫
工場に入ったら、まずは地下へ。ワインの熟成庫の見学ができます。薄暗い地下へ降りていくと、大きなステンレス製のタンク、そして木製のたるが静かに並んでいます。地下は低温で高湿。また室温や湿度の変動が少ないため、一定した管理が必要なワインの熟成にはベストな場所です。
ワインは、ぶどうを絞ったジュースを発酵させたのち、タンクやたるで熟成させて造られます。熟成の方法によって、フレッシュな風味になったり複雑味のあるものになったりします。ステンレスタンクでの熟成は密閉したタンクの中で行われるので、新鮮な味や香りが特徴のみずみずしいワインになります。
一方、深みのあるワインを造る場合は、タンクで熟成を行ったのち、木製のたるに移し熟成を続けます。そうすることでたる材から染み出た植物由来の化学物質と反応して、より深く円熟した味になるのです。
自然の眺望を楽しみながらゆっくり試飲
ワインの熟成を暗い熟成庫、冷えた室温で体感した後は、味の体験へレッツゴー。2Fにある試飲コーナーが待っています。試飲できるワインはロングセラーの赤「ふらのワイン」と甘口・白の「シエル」。木製のたるのコックを自分で倒して専用カップに注ぎましょう。
しかし、そのままグイッとあけてしまうのはもったいない。大きな窓から明るく光が入る試飲コーナーで、富良野産のぶどうの味をゆっくり堪能しましょう。
窓の向こうには、富良野盆地と十勝連峰の山々を眺めることができ、北海道の自然を満喫できます。また少し場所を移せば1Fで行われているワインの瓶詰めラインの様子を見ることも。毎日稼働しているわけではありませんが、運がよければコルク詰め、ラベリングといった作業工程を見られます。
買って帰りたい!おすすめワイン3種
ワインのテイスティングはいかがでしたか?2F奥にある売店には試飲したワインを含め、多種多様なワインがそろい、おつまみ用のチーズも販売されています。
赤ワインの代表選手「ふらのワイン」。しっかりとフルーツの香りを残しながらも爽やかで、渋みとのバランスも取れています。
澄んだ黄色が美しいのは「ふらのワイン シエル」。フランス語で「空」の意味をもつこのワインはフレッシュでジューシーな甘さが特徴です。サラサラと喉に流れてしまうので飲みすぎにはご注意を。
特別なワインが欲しいという方には「アイスワインfルージュ」がおすすめです。ぶどうを木になったまま凍らせシャーベット状になった濃い果汁から造るアイスワイン。この極甘口のワインは飲むのではなく「舌で味わう」ためのデザートワインです。ほんのわずかしか作ることができないため、富良野市限定の商品です。
ワインを飲めば、おつまみも欲しくなりますね。おつまみ選びのコツは「同郷を合わせる」こと。チーズのチョイスなら北海道産のものを選んでみてはいかがでしょう。チーズのほかにも「しばれ生ハム」や「ししゃもの生干し」もワインによく合いますよ。
工場は「ふらのぶどうヶ丘公園」に隣接しており、ぶどう畑を眺めることもできます。季節によってラベンダーやサルビアの色鮮やかな光景も楽しめるのでカメラでパチリ。おいしいワインと美しい写真、素敵な観光土産を手にお帰りください。
住所:北海道富良野市清水山
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