道東で宿泊するなら?道東の人気温泉地はどこ?
北海道の魅力といえば「食」と「景観」をあげる人が多いと思いますが、「温泉」も忘れてはならない魅力のひとつです。道南であれば函館近くの「湯の川温泉」、道央では「登別温泉」、「洞爺湖温泉」に札幌の奥座敷といわれる「定山渓温泉」。そして道東にある数々の温泉です。
流氷やタンチョウヅルなどをお目当てに、冬に道東を訪れる人も少なくないでしょう。お目当てに満足したら、ちょっと足をのばして道東の温泉地で宿泊するというのはいかがでしょう。芯から身体が温まること間違いなしです。
ということで、道東を代表する温泉を東から順にいくつかご紹介いたしましょう。
知床半島の中程の北側(オホーツク海側)にある温泉です。別名、知床温泉と呼ばれています。オシンコシンの滝、カムイワッカ湯の滝、知床五湖など、知床を代表する景勝地を巡るには絶好の位置にあり、観光客に人気があります。
ウトロ港からはオホーツク海の観光船が出ている他、羅臼の山々やオホーツク海に沈む夕陽といった絶景がおすすめです。
少し西へ移動しましょう。阿寒摩周国立公園です。阿寒湖、摩周湖が特に有名ですが、屈斜路湖という日本最大のカルデラ湖があります。カルデラということは、もとは火山なので、近くにはいくつもの温泉があります。その代表格が川湯温泉です。
高温の湯が流れ出る温泉川を中心に、硫黄の香りと湯けむりに包まれた情緒あふれる温泉街があります。泉質は硫黄泉で強酸性のため、機器が錆びるので全ての施設が掛け流しなのだそうです。
屈斜路湖の南西に、国の特別天然記念物「マリモ」で有名な阿寒湖があります。こちらもカルデラ湖で、阿寒湖温泉は湖畔にあります。湖の眺めの他に日本百名山にも数えられる雄阿寒岳、雌阿寒岳も望むことができます。
温泉街の西側には北海道最大のアイヌコタン(アイヌの集落)があり、土産物店や飲食店が軒を連ね、道東を代表する観光拠点となっています。
さらに西に移動して帯広です。帯広市を東西に流れる十勝川沿いに十勝川温泉があります。温泉といえば火山で地下水が温められてと考えるのが一般的ですが、ここ十勝川温泉は違います。
十勝川温泉は、世界でも珍しいモール温泉なのです。モールとは湿原を意味するドイツ語ですが、この場合は、太古の植物が堆積して石炭になる途中の泥炭や亜炭のことです。
植物が石炭になる過程で生じる熱による温泉がモール泉なのです。つい最近まで、世界でも十勝川温泉とドイツのバーデンバーデンの2か所だけでしか確認されていませんでした。火山性の温泉と異なり、植物性の有機物を多く含むのが特徴です。
帯広市から近いこともあり、温泉街だけでなくアウトドア・アクティビティ施設なども充実しています。
最後にご紹介するのは層雲峡温泉です。北海道の屋根、大雪山の北麓にある景勝地、層雲峡にある温泉です。道東からは少し距離があるかもしれませんが、ここで紹介します。
2000メートル級の山々が連なる大雪山系にあるだけに、温泉街は欧米の山岳リゾートを思わせる雰囲気です。温泉が発見されたのは意外と古く、幕末の頃といわれています。冬に開催される幻想的な「層雲峡氷瀑まつり」がおすすめです。
道東の代表的な温泉をいくつかご紹介しましたが、地図を仔細に眺めれば他にもあちこちに温泉があります。
道東は鉄道網があまり密ではないので、公共交通機関を利用する場合はバスの利用が多くなります。のんびりバスに揺られながら、道東の景勝地を巡りつつ、温泉を訪ね歩くのもおもしろいかもしれません。
(画像は写真ACより)
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