春に行われる社員旅行の目的は?
新入社員との親睦をはかる
新入社員がまだ会社に馴染めていないこの時期に行われる社員旅行には、社員間の親睦をはかるという目的で行われるものがほとんどです。
新入社員同士の親睦だけでなく、上司や先輩との親睦というのも目的とされており、配属部署以外の社員の顔や名前を知る良い機会となります。
社員旅行という、仕事を離れたところでの社員間の交流により、一人一人の個性や人となりを垣間見ることができるため、上司や先輩は業務が始まってからのフォローを、新入社員は、上司や先輩との接し方のヒントを得ることができるというメリットもあります。
新入社員の研修目的で行う
春の社員旅行には新入社員研修を兼ねているものもあります。
この場合の社員旅行は全社員対象ではなく、新入社員と総務や人事といった一部の部署の人間が参加することが多く、旅行というよりも研修をメインとしています。
研修目的なので、基本的には社会人としてのあるべき姿についてや、会社の理念や方針を新入社員に徹底すること、業界の基礎を学ぶといったスケジュールを組み、親睦や交流は最終日の打ち上げで行うというケースが一般的です。
旅行に使われる施設は、旅館やホテルではなく研修センターやセミナーハウスなどで行われることが多く、日数も慰安目的の旅行よりも長くなることがあり、この間に新入社員が社会に出る前の下準備がきっちり行われます。
春の社員旅行のおすすめは?
暖かく気候の良い春ですから、どこへ行くにもおすすめですが、親睦や慰安目的での旅行なら、日帰りのお花見などがおすすめです。
新入社員にとって入社間もない時期での宿泊を伴う社員旅行はハードルが高く感じられ、気後れしてしまいます。まずはお花見など日帰りで数時間で終わる程度のものを企画すると良いでしょう。
桜の下で和気あいあいとした時間を過ごすだけでも、じゅうぶん親睦ははかれます。旅行を企画する部署や配属された先の若手社員などが積極的に新入社員との交流を促すようにしましょう。
研修目的の旅行にする場合は、設備の整った研修センター等を手配してください。新入社員が研修に集中できる環境を用意することが大切です。
研修といっても、机に向かって行うものばかりではありません。レクリエーションやアクティビティによって協調性や仲間意識を高めようと企画することもあるでしょう。
そういった場合には企画するアクティビティ等を行うのにふさわしい場所選びというのも必要になります。極力同じ場所で研修ができる施設を選びましょう。
社員旅行計画の際の注意点
まず服装ですが、「社員旅行の服装はシンプルなデザインで動きやすいもの」というのが基本です。この点に関して、既存社員に対してはあえて説明の必要ありませんが、新入社員に対しては社会人としてのマナーのひとつとして教えてあげるのが良いでしょう。
研修目的の場合にはスーツ着用というのが一般的です。ただし、先ほど述べたとおり、レクリエーションなどもするのであればそれに準じた服装の指示も会社からしておきましょう。新入社員が迷わないように、スケジュールやそれに伴う準備品、服装などは、丁寧に説明してあげてください。
旅行の計画に関しては、研修等を予定している場合は早めに研修施設の予約をすることをおすすめします。春は社外研修を行う会社が多いので、研修施設も早い時期から予約で埋まってしまいます。お花見など、春らしいイベントも場所取りやイベント会社の手配は早めに行いましょう。
また、社員の親睦をはかるための旅行だったとしても、新入社員にとっては緊張の場です。ですから、旅先での上司や先輩からの無茶な絡みや、お酒の強要といったパワハラめいたことが起こらないように、幹事は周りに気を配ってください。
何を目的に春に社員旅行をするのかを明確にし、新入社員も既存社員も有意義な時間を過ごせるよう、しっかりとした企画を立てることを心がけてください。
(画像は写真ACより)