行きたくない・行けない時の社員旅行の断り方・言い訳
社員旅行に行きたくない!どうすればいい?
社員旅行の人気はバブル期をピークに陰りが出てきたと言われています。それでも、約半数の企業が実施している社員旅行は「参加したら楽しかった」などの前向きな意見も聞かれます。しかし、参加したくない、用事があって行かれないなどの場合は、断っても良いのでしょうか。
社員旅行は強制?
年に一回、実施される社員旅行は強制なのでしょうか。一般的に社員旅行は、「社員の親睦を深める」ことが一番の目的になっています。そのため、何となく参加するのが義務と考えている人が多いのではないでしょうか。
実際に、社員旅行を就業時間内で行っている場合は、「通常業務」になります。わかりやすく言うと、就業時間内に出発もしくは、現地集合する場合です。もしくは、休日出発でも「研修旅行」「出張」という名目であれば、強制であると覚えておきましょう。
逆に、定休日に出発、現地集合の場合は、強制力はありませんが、暗黙の了解になっていることがほとんどでしょう。社員旅行は、参加しなくても労働基準法や法律に抵触することは、ほとんどありませんが、業務時間内であれば、参加の義務はあると考えておいた方が良いのではないでしょうか。
法的にはどうなっているの?
実施日によって、強制力のない社員旅行ですが、法的にはどうなっているのでしょうか。会社によっては、時間外や休日の労働に関する労働基準法36条で労使協定を結び労働基準監督署に届け出ている場合があります。
この場合は、定められている時間内で労働することが認められているので、正当な理由がない限り、労働基準法に抵触すると考えられます。
どうしても行きたくない社員旅行。上手な断り方は?
行きたくない時に上手な断り方はあるのでしょうか。
冠婚葬祭を理由にする友人の結婚式や親戚の法要などを理由にできますが、社員旅行は、日程が事前に決まっていることがほとんどなので、早いうちから担当者に言っておく必要があります。また、近しい身内を理由にすると上司から祝儀・不祝儀をもらうこともあるので、注意が必要です。
資格試験を理由にする資格取得のための試験を口実にする方法もありますが、何の試験か、いつあるのかをしっかり下調べしておくことが必要です。
家族の行事を理由にする祖父母のお祝いや両親の銀婚式などで旅行に行くなどを理由にすると断りやすくなりますが、前もって決まっている行事を理由にする場合は、早めに伝えないと信ぴょう性を疑われてしまいます。
乗り物酔いを理由にするバスや電車、船などの乗り物酔いが酷く長距離の移動が難しいことを理由にすると、毎年、参加せずにすみますが、普段の言動に注意することが必要になります。
ドタキャンする場合どうしても言い出せずに、社員旅行前日や当日になってしまった場合は、ドタキャンをするしかないのでしょうか。その場合は、本人か親の病気を理由に、急遽、病院に行くことを口実にするしかありません。
しかし、グループで出し物がある場合やレクリエーションで人に迷惑をかけることもあります。場合によっては、キャンセル料などが発生します。
本音では行きたくない社員旅行でも、社会人としてもドタキャンをすることは避けるべきです。特に自分の体調不良を理由にすると、体調管理もできないと考えられてしまいます。また、社内旅行の費用を積み立てていたとしても、返金されない場合もあります。
断る前によく考えて!
社員旅行は、社内の人間関係を円滑に行う上でとても大切な行事の一つです。「行きたくないから行かない」のではなく、社員が楽しめる社員旅行を企画するのも方法です。いつもは真面目で話しづらかった上司がとても面白かったなど、意外な発見があるかもしれません。
また、社員の絆が深まることもあるでしょう。一時は人気に陰りがあった社員旅行が見直されてきているのは、やはり会社として大切な行事だと改めて理解されてきているからです。断る前に、社員旅行のメリットをよく考えてみることをおすすめします。
社員旅行は大切な業務の一つです
正当な理由がなく、社員旅行に行きたくないだけで断るのは、とても難しいことです。強制的に断れば、上司や同僚から冷たい目で見られ社内での評価が下がることも考えられます。嘘をついて欠席するよりは、業務の一環として割り切り、社員旅行を楽しむように心掛けてみてはどうでしょうか。
(画像は写真ACより)