内定者研修って何?どんなことするの?
内定者研修の時期や回数
多くの会社では、内定式が10月1日に行われます。内定者研修は、会社説明会や親睦会など、4月の入社式前にかけて、内定者を対象に行われます。
中には、内定式を行われない会社や、内定式も内定者研修も行われない会社もあります。研修の回数も会社によりまちまちですが、通常は、数回に分けて行われます。
内定者研修の目的
近年は、売り手市場と言われていて、2つも3つも内定している学生がいます。十分会社について調べないうちに内定をもらうと、もっと自分に合った会社があるのではないかと、決めることに不安を覚えます。内定者にとって、就職先を決めることは人生の大きな決断です。
会社側としては、採用にかなりの費用をかけて内定にこぎつけています。内定者研修は、内定者の不安を払しょくして、この会社で働きたいというモチベーションを高めるために行います。
内定者研修の目的は、大きく分けると次の3つがあります。1、人間関係の構築を図るため。2、会社や仕事内容について知ってもらうため。3、社会人としての自覚を持って、入社できるようにするため。
内定者研修の内容
1、人間関係の構築内定者同士や人事部の社員との食事会や親睦会などを開きます。
新採用の者同士が交流して、就職の不安や悩みを相談しあえる関係を構築します。
人事部の社員だけでなく、役員など様々な役職の社員や年齢の近い先輩社員との交流を持ち、不安や悩みを気軽に相談できる機会を設けます。
2、会社や仕事内容について知る会社の事業内容や、沿革、施設・設備などを知らせて、会社のことを深く知ってもらい、内定者の未来を描き易くし、モチベーションにつなげます。
会社の紹介や工場や現場の見学会を開催したり、社内報の送付などをしたり、会社のことを良く知ってもらおうとします。
簡単な業務のレクチャーをして、実際に働くことの具体的なイメージが作れるようにします。
先輩社員の成功や失敗事例を紹介して、自分に置き換えて考えることにより、入社した後の具体的な仕事や雰囲気が想像できるようにします。
3、社会人としての自覚を持つ学生気分を払しょくして、社会人として必要な基本的なスキルや心構えを培います。
髪色や服装、敬語の使い方、挨拶や名刺交換の仕方などのビジネスマナーを身に付けるための講習会を開催し、社会人としてふさわしい態度を培い、自信を持って入社できるようにします。
内定者研修の形態
会場研修1つの会場に内定者全員を集めて開く、会場研修があります。メリットは、内定者同士や社員たちが、直接顔を合わせるので、内定者同士や社員と内定者の親睦や交流ができます。強制力があり、均一のスキルや知識を身に着けることができます。
デメリットは、内定者の時間を拘束し、遠い場所にいる内定者には、負担が大きいことです。会場を押さえたり、研修プログラムを立てたり、人手を割いたり、会場使用料や人件費、交通費などの手間やコストがかかり、何回も開くことができません。
講義型の研修やグループワークなど集団の体験型研修に向いています。
E -ラーニングE -ラーニングは、インターネットを通じて、講義形式で行う研修です。メリットは、受講者の時間が自由になり、すきま時間でも受講が可能ですし、遠くても参加できます。また、繰り返し視聴できます。
システム化した学習管理が可能で、内定者個々の進捗具合の把握が容易です。プログラムの初期投資が必要ですが、会場型よりコストがかからず、管理が容易になります。
デメリットは、内定者のモチベーションに格差ができます。端末の用意が必要です。
通信教育通信教育も良く利用されています。低コストで行えますが、郵送するための手間がかかります。TOEIC、簿記、情報技術などの資格取得の講習会やセミナー、課題図書のレポート提出などに利用されています。
複合型 E-ラーニングと、会場研修を取り混ぜて行う研修が多くなっています。知識習得やテスト、レポート提出などは、E-ラーニング、体験や討論などは、会場研修という風に織り交ぜて企画しています。
複合型にすることにより、E-ラーニングの、モチベーションが続かないというデメリットがカバーされます。
その他の内定者フォロー
メールやSNSを利用した内定者フォローがあります。人事課やメンターとメールやSNSでつながり、気軽に近況を話したり、悩みを相談したりできます。
内定者と年齢の近い社員をメンターとして定め、内定者の不安や悩みの相談に乗り、人事担当者と連絡を密にして内定者フォローに努めます。入社後も頼れる先輩として、新入社員の面倒を見てくれるので、安心して入社できます。
内定者のために、社内アルバイト制度を設けている会社もあります。実務を体験することによりミスマッチを防いだり、就労意欲を高めたりできます。
内定者研修の参加・不参加は、内定者の主体性にまかされていますし、入社してから不利になることもありません。しかし、これから就職しようとする会社のことを良く知り、社員と交流することで、安心し自信を持って入社することができるので、ぜひ参加することをおすすめします。
(画像は写真ACより)
研修会場は密を避けたレイアウトになっていると思いますが、エチケットとしてマスクの着用が必要です。
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