社員旅行を避けたほうがいい時期はいつ?
長期休暇時期はデメリットがいっぱい
世間一般が長期休暇にある時期は、旅行業界の繁忙期にあたります。
その時期とは、年末年始、お盆期間、ゴールデンウィーク。そして最近では9月のシルバーウィークも、年によっては繁忙期となります。
この時期は、旅費が高くなる、宿泊手配が困難という点に加えて、社員のプライベートな予定が入りやすく、社員旅行への参加率が低下するといったデメリットがあります。
交通費や宿泊費に費用がかかればかかるほど、観光やアクティビティなどにお金をかけられなくなり、旅行自体が貧相なものになってしまうことも考えられます。そうなると、旅行の楽しみも半減してしまいます。するとさらに参加者が減るという悪循環にもなりかねません。
社員旅行は予算が限られますし、大人数での旅行なので経費は極力抑えた中で充実した内容の旅行にしたいと考えると、この時期は避けた方が良いでしょう。
さらにホテルや旅館は個人利用者の予約も早い段階から入るため団体の予約は非常にとりづらくなり、宿1つ決めるのにも幹事は大変です。
そして何より、社員の参加人数が少なくなるというのは、社員の慰安や親睦といった社員旅行の目的から外れてしまいます。より多くの参加者を募りたいですから、やはりこの時期の社員旅行は適切ではありません。
社員旅行はできるだけ閑散期に企画するとこれらのデメリットは解消されます。
繁忙期の旅行は社員のストレスに?!
決算時期や、売り上げが伸びる時期といった、会社の繁忙期も社員旅行は避けましょう。
業務が立て込んでいる時に旅行に行っても、気が休まらないどころか逆に仕事が気になってストレスになることも考えられます。
また、社員旅行のせいで別の日に長時間の残業をしなければならないとなると、これも旅行の目的からすれば本末転倒です。そして、忙しい時期ほど社員の参加率も下がってしまいます。
社員が時間的にも気持ち的にもゆとりを持てる時期に計画してください。社員の慰安、慰労という目的であれば繁忙期直後の業務が一段落ついたころにすれば、よりリフレッシュできる旅行になるでしょう。
暑い夏は旅行に不向き
ここ数年は特に、異常気象による猛暑に襲われています。またゲリラ雷雨などの突発的な雨が降ることもあり、天気も安定しません。
さらに暑い中での観光地の見学など、屋外で過ごすことは熱中症のリスクもあり危険です。こうした気候の観点から見ても、夏の社員旅行はおすすめできません。
また、夏は学生が夏休みなので宿泊先の予約が他の季節よりもとりにくかったり、料金が高かったりします。暑さを避けて避暑地での社員旅行を計画することも可能ですが、避暑地は夏に人気エリアとなるので、コスト面からも宿泊地探しという点からも、社員旅行として行きにくいのが現状です。
業務の都合上どうしても夏しか無理というわけでなければ避けた方が良い季節です。
社員旅行の目的によって時期を決めるのもあり
これまでに避けた方が良い時期をご紹介しましたが、社員旅行の目的によっておすすめの時期というものがあります。
例えば新人研修や新入社員との交流のための社員旅行なら、年度始まりの春、慰安旅行なら行楽シーズンの秋、忘年会や新年会を兼ねての旅行なら冬と、その目的によって適した時期というのがあるのです。
費用や参加率は社員旅行の計画をする際に検討する必須項目ではありますが、一般的に避けた方が良いとされる時期でも、目的や趣旨に合わせた社員旅行にするためには、その時期がベストだというケースもあります。
そうなった場合には、極力コストを抑えられる方法を考え、より参加率が上がるように対策をたてて社員旅行の計画をしてください。
(画像は写真ACより)