社員旅行に行きたくないという人が半数以上。その理由は?
社員旅行に行きたくない人が増加中?
会社が「第二の家族」と位置付けられ、終身雇用が一般的だった昭和の時代は、「社員同士の親睦を深める」ことをコンセプトにした社員旅行は全員参加が当たり前でした。しかし、現代では、「社員旅行は行きたくない」と考える人が半数以上と言われています。なぜ、社員旅行に行きたくないのでしょうか。
「必要ない」と言われる社員旅行。その理由は?
日本の雇用形態は、終身雇用が主で、「会社は第二の家族」「会社に骨をうずめる」などの考え方が一般的でした。良い意味でも悪い意味でも、会社が生活の中心となり、仕事のためにプライベートな時間がなくなるのも当然と思われていました。
年に一度の社員旅行も、会社のトップを始め、全員参加で行うことが多く、会社によっては支店の社員も集まり親睦を図っていました。新入社員や各部署は、一丸となって余興の練習に取り組むため、結束力が高まる効果もあったのです。
社員旅行は1990年代に約8割の会社で実施していましたが、2014年になると、約半数の実施に減少しました。社員旅行が減っている大きな要因は、会社に対する考え方が変わってきたからと言われています。最近の会社員は、社員旅行をどのように考えているのでしょうか。
・休日などを社員旅行にあてるため、プライベートが潰れる・嫌いな人や苦手な人と長時間、一緒にいたくない・上司や年上の社員と24時間近く一緒にいるため、人間関係が面倒・旅費は会社負担でも、それ以外にお金がかかる。給与から積み立ての場合は、自分のお金なのに、行き先を自由に選べない・団体行動になるため、行動が縛られる・宴会や出し物への強制参加・そもそも、旅行が好きではない
などが理由に挙げられています。
会社側から見ると、身も蓋もない言われ方ですが、うなずける部分もあります。これは、会社と社員の関係性が変わってきたからと言えるのではないでしょうか。
以前は、「会社は、定年まで勤めあげるもの」と考えられてきましたが、昨今では、「会社は、収入を得るための手段」として、プライベートと仕事をしっかり区別する人が増えてきました。
そのため、条件が合えば転職への抵抗はなく、会社との関係性が希薄になってきています。また、雇用形態の多様化も社員旅行が減少する原因の一つとなりました。
社員旅行が復活の兆し!新しくなった社員旅行とは?
社員旅行減少の理由は、会社と社員のあり方の変化によることが大きいとわかりましたが、ここにきて、あえて社員旅行を実施する会社が増えています。なぜ、「休日まで会社の人と付き合いたくない」と嫌われていた社員旅行が復活したのでしょうか。
大きな要因の一つに、震災が挙げられています。震災によって、人との絆の大切さを改めて実感し、会社だけでなく人とのかかわり方が変わってきたと言われています。
他には、勤務形態の多様化により、在宅勤務やフレックス制など他の社員とのかかわりが希薄になってきたため、会社として組織をまとめるためのツールとして社員旅行が再度注目されてきました。
しかし、従来の「集団で行動し、宴会で親睦を図る」タイプの社員旅行ではなく、社員の好みや社風に柔軟な対応ができる社員旅行が人気です。
・会社全体の社員旅行ではなく、部や課、グループ、支店ごとなどで行く場所を決めるタイプ。
・会社全体で行っても、自由行動や行きたい場所、やりたいことでグループを分けて行動するタイプ
・社員だけでなく、家族も参加でき、バーベキューやスポーツレクリエーションの要素を取り入れているタイプ
など、企画の段階から社員の声を取り入れた新しい形の社員旅行が注目されています。社員旅行を成功させる秘訣は「社員の声を取り入れ、自由度の高い社員旅行は、参加するほうが自分にもメリットがある」と社員に思ってもらえる旅行にすることでしょう。
新しいスタイルの社員旅行に期待
1990年代に最盛期を迎えた社員旅行も少しずつ減少し、今では半数程度の会社が実施するだけとなっています。しかし、会社をあげて行うイベントとして根強い人気を保っているのも「社員旅行」です。
社会情勢や雇用形態の変化で形を変えつつある社員旅行ですが、仕事への好影響を与え、社員のモチベーションが期待できるツールとして今後、ますます注目されていくでしょう。
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