アレルギーを持つ社員がいる!どうしたらいい?
アレルギー持ちの人ってどのくらいいるの?
食物アレルギーは、厚生労働省が指定しているもので、25品目あります。
主なものには牛乳や卵、お蕎麦などがありますが、アレルギーの原因となる食品の数は、専門家でなければ把握できないほど、多くの種類があります。
そして、アレルギーを持つ人は人口の約1~2%と推定されています。大きい会社であれば、何人かはアレルギーを持っている社員がいる可能性はあります。
今は検査によって、どの食材に対してアレルギーがあるのかを事前に知ることができるほか、飲食店でもアレルギー表示が義務付けられています。このことから、昔よりも食物アレルギーに対しての知識や認識は高まっていると言えます。
旅行前にアンケート等でアレルギー調査をする
アレルギーの程度は人それぞれで、軽度の人もいれば命にかかわるほどの人もいます。
社員旅行を計画する場合は、アレルギーのある人の有無を把握し、アレルギーの程度がどれほどのものかを事前に調査しておきましょう。
次に、アレルギーのある人に対しては、食事をどうするかの相談をしましょう。例えば宿泊先で別メニューを用意してもらう、食べられるものだけ食べるようにする、食事時間は自由時間とし、好きなものを食べに行ってもらうといった、なにかしらの対策をとってください。
例えば懐石料理など、いくつもの料理が少しずつ出される形式の食事であれば、その中でアレルギーが含まれるものを、各自で取り除いてもらうことで対応できるケースもあります。一方、「カニ食べ放題」といった旅行プランで、甲殻類アレルギーの人がいたら、その人はほとんど食べるものがない状況になってしまいます。
ほかの人と一緒の食事ができないことに対して、疎外感や残念な思いをさせないような配慮が必要です。
アレルギーの程度によっては、それを理由に不参加を希望する社員もいるでしょう。その際には、不参加を受け入れる寛容さを持つことも大切です。
宿泊先でアレルギー対応が可能かを確認する
次に、宿泊先で、個別の食事変更が可能かどうかを、事前打ち合わせで確認しておきましょう。可能な場合は、料理の何をどのように変更するかをきちんと説明し、間違いのないようにします。
個別の対応ができないようなら、全員分の料理で、アレルギー物質を含まない食材での料理が可能かどうかも宿泊先に聞いてみましょう。食事を売りにしているプランでなければ、食事内容に関しての注文を受けてくれる宿泊施設もあります。
個別対応をするのであれ、全体で対応するのであれ、メニューを変更してもらうことが可能となった時には、追加料金の有無や金額変更についても、忘れず確認が必要となります。特に、個別にメニューを変更する場合は、一人だけ別メニューとなるため、別途料金が加算されることもあります。
食事は各自で行うようなプランにする
アレルギー持ちの人が少なければ、その人への対策を立てれば良いのですが、もし複数の人が複数のアレルギーを持っていた場合は、食事は各自で行うというプランにしても良いでしょう。
お店を指定して、メニューは各自好きなものを選んでもらうのでもいいですし、周辺の好きなお店で各自食事をしてもらうのも良いでしょう。その場合は、事前におすすめのお店や、周辺の飲食店のリサーチをして、旅のしおりや事前メールなどで知らせておくと親切です。
食事を自由にしてもらう場合ですが、食事にかかった経費は会社負担にするのか自己負担にするのか、会社負担にする場合、精算方法や上限はどうするのかは、事前の計画を立てる時に決めておきましょう。お金の部分で揉めることのないよう注意してください。
(画像は写真ACより)