社会人としての節度が大切!社員旅行において気をつけたい点は?
ここ数年は、社員旅行が復活の兆し
昭和の時代、多くの企業が行っていた社員旅行は、平成に入ると減少してしまいましたが、ここ数年は、社員旅行を行う企業が増加傾向にあります。
社員旅行は、社員同士の連帯感を高める観点からみると、最適な機会と言えますが、その一方で、社員旅行は、親しい仲間同士との旅行とは異なるものです。社会人という立場で社員旅行に出かける場合、どのような点に気をつければ良いのでしょうか。
社員旅行に参加する場合に、気をつけたいことは?
社員旅行の参加者として気をつけたい点は、「『会社の社員として』社内旅行に参加している」ということを踏まえる点です。
旅行は、仕事から離れて楽しむ場ではあるものの、社員旅行に参加する以上、社会人としての一定のマナーは必要となります。
例えば、社員旅行に参加するときの服装は、ラフ過ぎず、また、派手過ぎないことがポイントです。逆に、スーツやワンピースのようにかしこまった服装も、社員旅行には適さないものとなってしまいます。
男性の場合、ポロシャツまたはTシャツにジャケットを羽織る服装がおすすめです。また、女性の場合は、派手過ぎる服装を控えれば、比較的自由な服装でも差し支えありません。気温が下がったときに備えて、カーディガンを用意しておくと良いでしょう。
そして、社員旅行では、気の合う仲間同士で固まってしまうこともありますが、他の部署の人たちも大勢参加しますので、この機会に、より多くの人たちとコミュニケーションを取ることを心がけたいですね。
また、宴会では、上司にお酌をするなど、気配りを忘れないことがポイントとなります。お酒を飲める場とはいえ、ハメを外して飲むことは控えましょう。
社員旅行では、SNSの扱いにも気配りを
そのほか、社員旅行に参加する場合は、SNSの扱いにも気をつけたいところです。
旅行先では、多くの社員が集まって集合写真を撮る場合がありますが、その画像をSNSにアップすることがあります。このとき、写真に写った人に断りもなくSNSにアップし、タグ付けしてしまうと、トラブルに発展することが考えられます。
写真を写す側としては「社員旅行だから問題ないだろう」と思っていても、写真に写る側としては「SNSにはアップしないで欲しい」と考えている人も少なからずいるものなのです。
そのため、写真を撮る前には「この写真は、SNSにアップしますが、よろしいでしょうか」と一言断ってから、SNSに画像を投稿するのがマナーです。
社員旅行は、一定のマナーが求められる場でありますが、SNSの扱いについても、マナーを守ることが必要と言えるでしょう。
社員旅行の幹事を任されたら、気をつけたいことは?
次に、社員旅行の幹事を任される場合に気をつけたいポイントについてみていくことにしましょう。
社員旅行において大切なことは、社員旅行の目的を決めることです。例えば、自然豊かな温泉地でゆったりと過ごすのか、それとも、観光地の散策をメインとするのか、ということなどがあります。
社員旅行で楽しみたい内容は、社員一人一人が異なるので、事前にアンケートを行うと、行き先や内容を決めやすくなります。
そのほか、社員旅行に参加しやすい雰囲気とするためには、参加費用を手頃な値段に設定することです。それでいて、社員旅行を十分に楽しめる内容としたいところです。
幹事としては、この条件を満たすことは、ハードルが高いように感じられますが、手頃な価格でありながら、いかにお得なプランを選ぶか、という点から宿泊先や料理を決めると良いでしょう。
例えば、ホテルや旅館では、団体向けの割引価格を設定している場合があります。そのほか、早い時期に予約することで割引となる場合があるので、事前に、宿泊先のおすすめプランなどをチェックしておきましょう。
社員旅行の幹事を任されると、社内旅行を成功させなければならないと、プレッシャーに感じるかもしれませんが、周りの人たちと協力しながら幹事としての役割を果たせば、プレッシャーも緩和されるのではないでしょうか。
幹事は特に気をつけたい 社員旅行中の「金銭管理」
社員旅行の幹事を行うにあたって、特に気をつけたいことが「金銭の管理」です。
社員から預かった参加費は、まとまると多額になります。仮に、社員旅行中に気を抜いてしまい、知らないうちに紛失、あるいは盗難に遭ってしまうと、せっかくの楽しい社員旅行が台無しとなってしまいます。
旅行の移動中は、「多額の金銭を預かっている」ということを、常に意識しておくことが重要となります。また、宿泊先で金銭管理をする場合は、宿泊先の金庫を利用して保管しておくと、より安全です。
そのほか、社員旅行中には突発的な出費が発生する場合があります。例えば、宴会中に料理や飲み物を追加で注文すると、宴会の費用が上がってしまいます。しかし、参加者としては、できることなら、追加料金は払いたくないと感じるものです。
そのため、参加費は余裕を持って集金しておき、旅行の終了後に精算して、余った場合にはキャッシュバックする、という方法が無難となります。
社員旅行は、大勢の社員が参加できるまたとないイベントです。幹事は全体に対して気を配り、そして、参加する社員は、社員としてのマナーを心がけながら、社員旅行を存分に楽しみましょう。
(画像は写真ACより)