花見で有名なアクセスのよいおすすめ厳選3県
絶対に外せない奈良県吉野山の桜
春の旅行先として人気の奈良県吉野山。日本の桜の聖地として、毎年たくさんの観光客が押し寄せます。南北約6キロの山道に沿って約3万本の桜を見ることができます。桜の品種はほとんどがシロヤマザクラです。
下千本・中千本・上千本・奥千本の4つのエリアに分かれており、見所がそれぞれあります。神社仏閣として見所があるのは中千本。世界遺産になっている金峯山寺蔵王堂と吉水神社はぜひ見ておきたいですね。
金峯山寺蔵王堂は東大寺大仏殿に次ぐ木造大建築。吉野山のシンボルになっています。吉水神社は豊臣秀吉が五千人を引き連れて花見をしたことで有名です。後醍醐天皇の玉座の間も見ておきたいですね。
奥千本まで登ると往復で5~6時間くらいかかるので、プランに余裕をもって計画を立てましょう。山に登りながら桜を眺める感覚ですから、歩きやすく足に負担をかけない靴と気温差に対応できる服装が良いでしょう。
北陸新幹線で行く石川県の花見
2015年に開通した北陸新幹線によってアクセスの良くなった金沢は、200万人以上の観光客が訪れる観光スポットになりました。
金沢と言えば、兼六園。日本三大庭園の一つに挙げられる名庭園で、四季を通じて訪れる人が絶えない観光スポットです。春の桜の時期も人気で、4月の桜開花時期1週間は入場が無料になり、夜にはライトアップされます。
桜の種類は20種類ほどあり、全部で420本ほどの桜が開花します。珍しい品種として菊桜が有名で、ワンシーズンで3度も色が変わる特徴ある桜です。
城下町の花見の雰囲気が味わいたかったら、金沢城公園をおすすめします。兼六園の隣にある金沢城公園も400本程の桜が咲き、夜のライトアップもその美しさを際立たせます。
加賀百万石の城下町に宿泊するのも良いですし、少し足を伸ばして加賀温泉郷に宿泊するのも良いですね。加賀温泉郷は粟津、山代、山中、片山津のそれぞれの温泉がまとまった名湯ぞろい。クオリティーの高い温泉郷として人気があり、1300年の歴史が伝統と品格のある温泉郷に仕立て上げています。
穴場的な花見は福井県
福井県の桜の名勝と言えば、福井市中心にある足羽川桜並木と足羽山公園です。足羽川沿い2.2㎞に渡ってソメイヨシノ約600本の桜並木が続き、桜のトンネルはライトアップされます。
桜の名勝100選にも選ばれており、北陸の桜の観光スポットとしておすすめです。福井駅から徒歩10分で行ける桜並木なので、交通渋滞を心配せずにお花見ができます。
足羽川近くにある足羽山公園も桜の名勝100選に選ばれており、3500本のソメイヨシノとヤマザクラが足羽山を彩ります。公園内にある足羽神社に足を向ければ、樹齢360年を越えるシダレザクラが迎えてくれます。
四方にまんべんなく張り巡らされた枝により、きれいなドーム型のフォルムになっています。シダレザクラとしては類を見ないバランスの取れた美しさを誇っています。
福井の名城「丸岡城」の桜も外せません。日本の名城100選に選ばれている現存最古の天守閣が、400本の桜と共にライトアップされる姿は幻想的。桜の中に浮かぶ天守閣の姿から、別名「霞ヶ城」とも呼ばれています。
丸岡城まで来たら立ち寄る観光スポットとして、東尋坊をおすすめします。北陸最大の景勝地として知られ、柱状節理の安山岩がたくさんの奇岩として観光スポットになっています。
柱状節理の絶景や奇岩を海から眺めたいときは、遊覧船に乗るのも良いですね。海上から見上げる23メートルの断崖絶壁は他では経験できない壮観になっています。
東尋坊商店街に寄れば、気軽に食べられるグルメやお土産が充実しており旅の醍醐味を味わわせてくれます。
(画像は写真ACより)