【永久保存版】ブータンの首都・ティンプーのオススメホテルや観光地まとめ
はじめに
ブータンの首都というと、皆さんはどのような印象をお持ちでしょうか?小さな村のような場所、はたまた首都だからビルが立ち並んでいる場所・・・などなど。
ブータンの首都・ティンプーはそのどちらでもありません。かつては小さな村に過ぎなかったティンプーですが、1960年代に首都として遷都して依頼、急速な発展を遂げ、近代化と伝統が融合した国際色豊かな街へと変貌を遂げました。
そんな首都ティンプーはブータン旅行における中心地。このページでは、そんなティンプーがどのような場所なのか、その魅力をご紹介いたします。
目次
1.ブータンの首都・ティンプーってどんなところ?
1-1 ティンプー基本情報
●場所ティンプーはブータンの中でも比較的近代化の進んだ、西部ブータンに位置しています。
パロから車で約1時間、プナカから約3時間という距離にあり、この主要3都市を巡る際は、周遊するだけでなく、拠点の場所としても活用することが出来ます。
1,808k㎡。大阪府の面積が約1,890k㎡になるので、およそ大阪と同じ広さになります。
●人口104,000人(2015年現在)大阪府の人口が約890万人なので、同じ面積と考えると一人当たりに換算した土地の広さは、ティンプーのほうが80倍以上広いことになります!
●人ティンプーは首都であるため、ブータン人以外にも多くのインド人が生活しています。
また、ブータン国内のあらゆるエリアからもティンプーに人が集まるので、中央部独自の文化や、東部独自の文化というものも、ティンプーであれば一括して目にすることが出来ることもあります。
ティンプーには、伝統的な一軒家の家屋は市内には存在せず、近代的な集合住宅の建設が進められています。
また、それに合わせて近年の観光産業の発展から、ホテルの建設も急ピッチで進められています。ティンプーを訪れた際は、必ずどこかしらでホテルやマンションを建設している光景に出くわすでしょう。
ティンプーはブータン国内においては比較的標高が高くない場所に位置しているため、安定した気候が望めるが、高地であるのは変わらないので、昼夜の気温差には注意が必要です。
夏場には20度前後の最高気温、冬場には-2~3度の最低気温になることもあります。
1-2 おすすめ観光スポット
タシチョ・ゾン:ティンプーの中心でありブータンの中心。「龍王の城」
ブータン旅行の旅程に入っているタシチョ・ゾン。
ここは、政治の中心であり、大僧正ジェ・ケンポの座所であるのでブータン仏教の信仰の中心でもあります。
オフィスアワー内の一般の見学はNG。3~10月は17時~日没まで、11月~2月は16時~日没までと見学出来る時間が限定されています。
タシチョ・ゾンは夜になるとライトアップされるので、外観を写真に撮る際は日没前、夜と2回見るのがオススメです。
見学の際は、ゾンや寺院見学の際のマナーには十分に注意する必要があります。民族衣装を着てゾンへ入る場合、男性はカムニの着用、女性はラチェーの着用が義務付けられています。
また、私服で入る場合もタンクトップに短パンやミニスカートなど肌の露出が多い服は避け、足元もサンダル等ラフな格好はやめましょう。
メモリアル・チョルテン:市民の心のよりどころであり、憩いの場
1973年に亡くなられた第3代国王を記念して建てられたメモリアル・チョルテンは、ティンプー市民の憩いの場として終日お参りをする人で賑わっています。
正式名称はゴンゾク・チョルテン。
毎日参拝する市民も多く、大きなマニ車の付近には沢山の人が集まっています。チョルテンの内部は見学が可能ですが、時間によっては施錠されていることもあります。
チョルテンの横には大きなマニ車があります。
そもそも、マニ車ってなんでしょう。
マニ車はチベット仏教で用いられる仏具で、内部には経文が書かれています。それを一回転させると一回お経を読んだことになり、くるくると回すことで徳を積むことが出来ると言われています。各寺院によってマニ車の大きさは異なり、ここメモリアルチョルテンには大きなマニ車を見ることが出来ます。
マニ車を右回り(時計回り)にまわしていくのが原則です。
ドゥプトプ尼僧院:尼僧が修行を行う高地にそびえる尼僧院。
ティンプーの尼寺、ドゥプトプ尼僧院。またの名を『ジルカ尼僧院』と言い、ブータン各地に鉄の橋を建設したことで有名なタントン・ギャルポの化身が建てた尼寺です。
このお寺はタシチョ・ゾンを上から見る様に高台に位置しているため、寺院から見る眺望も見どころの一つです。
クエンセル・ポダン:ティンプーの市街地を見下ろす黄金の大仏
別名「ブッダ・ポイント」。ティンプー市内から車でおよそ15分ほどの少し離れた場所に位置する、黄金に輝く大仏。
高台に位置するため、ティンプーの街中からも、離れた場所からも見えるほど存在感は大きく、シンボル的な存在です。
ブッダポイントからの見晴らしはすばらしく、観光客だけでなく、地元の人々も足繁く通います。黄金に輝く大仏は、座っていながら高さは51.5mもあり、近くで眺めるとその存在感をより感じていただけます。
その壮大さとは裏腹に、大仏の内部はとても美しく繊細に装飾されており、訪れた際は是非外見だけでなく内部も合わせて観光することをお勧めいたします。
チャンガンカ・ラカン:ティンプー市民にとって最も大事な寺院の一つ
ティンプーの守護寺、チャンガンカ・ラカン。
子どもの成長などに霊験あらたかな寺として有名で、ティンプー市民は子どもが産まれた際はここにお参りし、のお坊さんに名前をつけてもらうそうです。
中心地から少し離れた場所に位置しているため、観光ルートとしてはモティタン地区へ行く際に拝観すると良いでしょう。
2.ティンプーのお役立ち観光情報
2-1 ティンプーおすすめホテル5選
ブータン旅行の際は、なかなか日本国内にいてもホテルの細かな情報まで把握することは難しいので、旅行会社に任せるという方も多いのですが、ここではそのホテルの中でも実際に訪れてみて厳選したおすすめホテルを5つ紹介いたします!
●スタンダードクラスホテル
①ホテル・ペドリン
ホテル・ペドリンのおすすめのポイントは、その立地の良さです。
交通整理の交差点の近くなので、ティンプー市内の中心地に位置し、観光にも便利なのが魅力のポイントです。ホテルとしての歴史は長いですが、最近の改修工事を終え、内装もキレイです。
観光目的の方以外にも、ビジネスでブータンを訪れる際にも人気のあるホテルです。
お部屋のアメニティはとても充実しているというわけではありませんが、必要なものはそろっているので幅広く人気を集めています。
住所:PO.BOX NO:976, Near Swiss Bakery, Thimphu, Bhutan
電話:+975-2-325714
FAX:+975-2-323592
②ピースフルリゾート・ブータン
ピースフルリゾート・ブータンは市内の中心部から少し離れた、閑静なエリアに位置していますので、夜は外に出てナイトライフも楽しみたいという方よりも、ホテルでゆったりと過ごしたいという方におすすめです。
近年、改装工事を行い、本館に加えてアネックス館が新設されています。
本館は温かみのある、ブータンらしい雰囲気のあるつくりになっており、アネックス館は外装も内装もきれいで、お部屋も広いのでのんびりと過ごしていただけます。
住所:Upper Motithang, Thimphu,Bhutan
電話:+975-2-337012
FAX:+975-2-337013
●スーペリアクラスホテル
③ホテル・ドゥルック
ホテル・ドゥルックは、市内の中心部・時計塔広場に位置する四つ星ホテル(スーペリアクラスホテル)です。ホテルのマネージャーが日本で働いていたこともあり、日本のことが大好きでとても気さくな方です。
ホテル全体も明るい雰囲気で清潔感があり、お部屋にはバスタブが付いています。
週末などは広場で各種イベントも催されますので、現地の生活や雰囲気をより身近に感じていただけるホテルです。
観光にも適した立地で、周辺にはレストランやスーパーが充実しております。
住所:Post Box No. 1178, Clock tower square, Wogzin lham Thimphu, Bhutan
電話:+975-2-322966
FAX:+975-2-322677
●デラックスクラスホテル
④ル・メリディアン・ティンプー
スターウッズグループの高級ホテル、ル・メリディアン・ティンプーは、2014年12月に完成したばかりの新しいホテルです。
内装に関しては、清潔さや設備など申し分なく、ブータン国内でもトップクラスを誇ります。
ブータンらしさという面に関しては、少々欠けてしまう気もしますが、ホテルではゆったり過ごしたい、充実した時間を過ごしたいという方にはおすすめのホテルです。
ホテル内には、スパやプール、フィットネスセンターも完備されています。
住所:P.O. Box 01286, Chorten Lam, Thimphu, Bhutan
電話:+975-2-337788
FAX:+975-2-337788
⑤タージ・タシ
インド発の世界的ホテルチェーン・タージグループのホテルです。
ブータン最高級のサービスをご体験していただける高級ホテルで、市内のランドマーク的な存在になっています。
ホテル内にはフィットネスセンターやスパのほか、4種のレストランを備えておりますので、お客様ご希望に合わせてお食事をお楽しみいただけます。
スパのメニューの中には、ブータンの伝統的な焼き石風呂「ドツォ」もございますので、伝統を感じながら心ゆくまでおくつろぎいただけます。
住所:Po Box, 524, Samten Lam, Chubachu, Thimphu, BHUTAN
電話:+975-2-336699
FAX:+975-2-336677
2-2 おすすめスポットまとめ(カフェ・レストラン・その他)
【カフェ】アンビエン・カフェ
メインストリート・ノルジンラムに位置するアンビエン・カフェ(Ambient Café)は名物のワッフルが有名で、地元の方の中にも沢山ファンがいらっしゃいます。
【カフェ】コーヒーカルチャー
国営航空会社ドゥルックエアーのオフィスのはす向かいに位置する、二階建てのカフェ。
ハンバーガーやピザ、スウィーツなど種類豊富に取り揃えており、ブータン料理に飽きてしまった方にもおすすめのランチスポット。天気のいい日は外の席で食事するのもおすすめです。
【レストラン】サン・マル(韓国料理)
まさかブータンでこれほど本格的な韓国料理が味わえるとは!と驚かれる方も多いかもしれません。ビビンパやスンドゥブチゲ、サムギョプサルなど種類豊富な韓国料理をお楽しみいただけます。
店内は広々としており、ゆったりとお食事していただける環境です。
【レストラン】民俗博物館・レストラン
あの眞子様がブータンにご公務で行かれた際に訪れた、民俗博物館に隣接しているレストランです。
ブータンの伝統的な家屋の中で、ブータン料理のビュッフェをお楽しみいただけます。ソトの庭にも食事用の座席があるので、天気がいい日には外でお食事するのもおすすめです。
【国唯一の信号】交通整理の交差点
ティンプーの街に来ると、異国間のほかに少し違和感を感じることがあります。それは信号が一つもないこと。
実はブータンには電子式の信号は一つもなく、国内で唯一の信号といえばこちらの警官が行う手信号になります。街の景観を守りたいという人々の思いから来る伝統文化です。
【スーパーマーケット】エイト・イレブン
日本の有名なコンビニチェーンを思わせるようなネーミングですが、スーパーマーケットです。
ブータンの地酒や食材、お菓子など、ブータン土産を買うにもおすすめの場所です。
空港などで購入するよりも安価で手に入るので、お時間ある際は是非お立ち寄りください。
3.おわりに
いかがでしたでしょうか。首都といえども、その標高は2,300mもあるので、とても珍しい環境にあります。
ブータンは東西に長く、それぞれで文化や特色も異なりますが、首都のティンプーには全国各地から人々が集まってくるので、たとえば東側でしか見ることの出来ない文化も、西側でしか見ることの出来ない文化も、ティンプーにいながらにしてみることが出来ます。
近年では近代化が行われ、ホテルも次々に建設されていますので、また5年後10年後とどのような進化・発展を遂げるのか楽しみな場所です。